2026年7月2日、太平洋で行われている多国籍共同訓練「ヴァリアント・シールド2026」で、有人機のF-15EX「イーグルII」と無人機MQ-28「ゴーストバット」が共に飛行する様子を公開しました。
次世代の空戦に向けての準備?
アメリカインド太平洋軍は2026年7月2日、太平洋で実施中の多国籍共同訓練「ヴァリアント・シールド2026」において、有人戦闘機F-15EX「イーグルII」と無人機MQ-28「ゴーストバット」が共同飛行する様子を公開しました。
今回の訓練にMQ-28が参加することは事前に発表されており、「有人機の航続距離や状況認識能力、生存性を向上させる『フォース・マルチプライヤー(戦力倍増要素)』としての有効性を評価することも目的となっている」と説明しています。
MQ-28は、オーストラリア空軍向けにボーイング・ディフェンス・オーストラリアが開発した有人機協調型の無人戦闘支援機です。その役割は、アメリカ空軍が開発を進める協調戦闘機(CCA)とほぼ共通しており、有人機では危険が伴う空域での情報収集や電子戦支援、空戦支援などを担うことから、「無人戦闘機」ともいえる能力を備えています。
オーストラリア空軍ではすでに、F/A-18F「スーパーホーネット」とE-7A「ウェッジテイル」早期警戒管制機(AEW&C)との連携試験を実施しています。この試験では、データリンクを介して指示を受けたMQ-28がAIM-120「アムラーム」空対空ミサイルを発射し、標的を撃墜することに成功しています。
今回の訓練では、MQ-28と連携した有人機としてアメリカ空軍のF-15EXが運用されました。アメリカ太平洋空軍は、「今回の飛行は作戦地域における人間と機械の協働の未来像を示すものであり、無人システムは戦力倍増効果を発揮し、人間のパイロットの活動範囲と任務遂行能力を拡大する」と説明しています。
MQ-28は2026年7月現在、世界で最も開発が進んでいる協調型無人戦闘機の一つです。アメリカ空軍が独自に開発を進めるCCA「YFQ-42A ダーク・マーリン」および「YFQ-44A フューリー」とは別の機体ですが、今回の演習で得られる有人・無人協調運用の知見や戦術・運用データは、将来これらのCCAの実戦運用にも活用される可能性があります。