航空便の予約を直前にキャンセルすると、高額なキャンセル料がかかるのが一般的です。しかしスカイマークは国内線で初めて、小さな子どもの急病を理由とするキャンセルで運賃の全額払い戻しを可能にする取り組みを試行します。
座席予約が必要な3~6歳も対象に
予約が前提の航空便は、搭乗までに搭乗者全員の運賃を払い込んでおく必要があります。出発日に近づくほどキャンセル料は高額になり、利用者都合による払い戻しは、ほぼ不可能です。それは充分理解した上でも、モヤモヤ感が残るのが、「小さな子ども連れ」の利用でした。
アンケートや窓口に寄せられた「子どもは急に発熱することがあるので、キャンセル料を考えると予約をためらってしまう」という利用者の声。そこでスカイマークが、新たに0~6歳の子どもを対象としたキャンセル料無料のトライアルを開始しました。
これまでも、同乗者の膝の上に乗る、座席予約を伴わない場合(2歳以下)の子どもの急病による払戻し制度は航空業界にありました。スカイマークは、この年齢対象を6歳まで拡大し、子どものための座席予約をした場合にも、同乗者と子どもの運賃全額、払い戻しを可能にします。これは国内線では初めての取り組みです。
診断書は要らない!
こうした急病などによる運賃の払戻し制度は、運賃が高額な国際線では子どもに限らず設定する航空会社もありますが、実際問題として利用者からは使いづらいものでした。たとえば、日本航空の場合、運賃払込み日から登場予定日までに発行された医療機関の診断書で、その中に搭乗不可であることが記入されている必要があります。
今季のスカイマークは国内線ですが、予約した搭乗便に乗れなくても、搭乗日から10日以内にスカイマークに申し出るだけで申請ができます。また、必要なものは、医療機関受診時の領収書または診療明細書だけです。医療機関の診断書は不要なので、手続きがより手軽になりました。
しかも、領収書や診療明細は、搭乗日の前後3日以内のものが有効なので、搭乗日に通院をしていなくても、子どもの病状を見て受診した後に手続きをする余裕ができます。ここで子どもの「急病」にあたる病気は幅広く、季節性のかぜやインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの5類感染症だけでなく、事故などのケガも対象になります。
スカイマークの子連れ旅に対する措置は、利用者の声を受けた「楽しみな旅行を断念せざるを得ないご家族の精神的・経済的負担を少しでも軽減したい」とするスカイマーク社内の子育て社員の後押しで実現しました。スカイマーク広報室は、このトライアルについて次のように話しています。
「『誰もが気軽に移動できる未来を創造する』というビジョンのもと、トライアルの実施を決定しました。急な体調変化の起こりやすい乳幼児期の子どもを持つ保護者が、安心して航空券をご予約・ご利用いただける環境を目指します」
トライアル期間は2027年3月31日までです。期間中の利用実績や利用者へのアンケートなどに基づくフィードバックを考慮して、2027年1月頃をめどに、恒久制度への移行を判断する予定です。
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