海上自衛隊の5大基地すべてに、もがみ型護衛艦が配備されました。
艦名は東北を流れる川に由来
防衛省は2026年5月21日(木)、三菱重工業の長崎造船所(長崎県長崎市)において、護衛艦「なとり」の引渡式および自衛艦旗授与式を実施しました。式典では、三菱重工と防衛省のあいだで引渡書と受領書の授受が行われたのち、同社の社旗が降ろされ、かわって自衛艦旗が「なとり」の艦尾に掲揚されました。
「なとり」は、もがみ型護衛艦の9番艦で、2023年7月6日に起工し、2024年6月24日に進水しました。船体サイズは全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、喫水4.7m、基準排水量は3,900トンで、乗員数は約90名(うち女性約6名)です。主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせ(CODAG方式)で、軸出力は7万馬力、速力は約30ノット(約55.6km/h)を発揮します。
艦名は、宮城県を流れる「名取川」に由来します。旧日本海軍の長良型軽巡洋艦の3番艦「名取」で用いたことがあるものの、海上自衛隊の艦艇に付与されるのは今回が初めてです。
配備先は、青森県むつ市の海上自衛隊大湊基地に所在する第5哨戒防備隊です。大湊基地には、先んじて2025年6月に同型8番艦の「ゆうべつ」が配備されており、同艦とともに北辺の防備を担うことになります。
防衛省はもがみ型護衛艦を全12隻調達する計画で、すでに全艦が進水・命名を終えています。今回の「なとり」を含めて9隻が就役済みとなり、2026年5月現在、10番艦「ながら」、11番艦「たつた」、最終12番艦「よしい」の3隻が艤装や公試を行っています。
海上自衛隊では、もがみ型12隻すべてを水上艦隊隷下の「哨戒防備群」で運用する計画であり、残る3隻も2027年中に防衛省・海上自衛隊へ引き渡される見通しです。