「橋が谷に落ちた国道」今年も再開通へ ただし通行規制あり 厳冬と闘う福島‐新潟の“秘境”ルート

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福島・新潟の県境をまたぐ国道252号の通行止めが、5月22日にいったん解消します。

仮橋を再設置

 福島県南会津建設事務所は2026年5月15日、通行止めにしている国道252号の新潟県境~只見町間が、22日(金)10時に再開通すると発表しました。

 国道252号は、新潟県柏崎市と福島県会津若松市を東西に結ぶ道路です。JR只見線とともに県境の六十里越を越えていきますが、只見川沿いに会津若松を目指す区間は急カーブが多く、全国有数の豪雪地帯でもあります。

 このうち途中の福島県只見町大字田子倉では、2025年春までに出逢橋(であいはし、橋長40m)が流失しました。この橋の近くでは2022年3月に雪崩が発生し、隣の「あいよし橋」(橋長93m)が巻き込まれて谷に落ちています。このため県は今回も雪崩に出逢橋が巻き込まれて谷へ落ちたとみています。

 この区間は毎年冬は通行止めとなっています。橋が流失した時期も通行止めだったため、人的被害はありませんでした。

 県は被災箇所に仮橋を架けて2025年夏に通行止めを解消しましたが、雪崩で再び流失しないよう仮橋を冬期に撤去するため、冬期通行止めの期間は例年より2か月ほど延長に。そのため今回は2025年11月4日から通行止めが続いていました。

 再開通は2026年5月22日の予定です。只見町の大字田子倉字鬼面山地内(県境)から大字田子倉字後山地内(田子倉無料休憩所)までの7.38kmが通れるようになりますが、このうち被災箇所の2区間(計340m)は片側交互通行です。1分半から2分の信号待ちがあります。

 なお、2026年は11月4日(水)から再び通行止めとなる予定です。

 ちなみに県は、すでに現道より130m谷側の場所で本復旧ルートの建設に着手しています。延長は480m。再び雪崩で致命的な損傷を受けないよう、長さ289mの長い橋を架けます。

 この復旧ルートが開通すると、あいよし橋や出逢橋を通らずに済みますが、豪雪地帯で工事は年に実質6か月ほどしかできず、完成までまだ時間がかかりそうです。

※出逢橋の「逢」は、正しくは一点しんにょうです。