長谷部誠が明かす現役時代の失敗談「遅刻で罰金を…」 現在は日本代表コーチ職に集中「会食も行かない」

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 コンディショニングブランド『TENTIAL』を展開する株式会社TENTIALは31日、日本代表コーチの長谷部誠氏を迎え、コンディションについてのトークイベントを実施した。

 同社は2026年1月に長谷部氏とコンディショニングパートナー契約を締結。Jリーグとも『未来育成パートナー』を結ぶなどしている。長谷部氏は「40歳まで現役を続けましたが、若いときは気にせずともやれていた部分はありましたが、キャリア終盤に差し掛かっていくほど、気を付けることは増えました」と現役時代を振り返りつつ、「今もプレッシャーを感じる立場にいるので、コンディショニングは整えないといけないと日々感じています」とドイツと日本を行き来しながら、日本代表コーチという要職を務める中での体調管理の重要性を今も実感していると話す。

 1時間以上のトークショーでは自身の現役時代のエピソードも余すことなく披露。浦和レッズ時代には先輩だった田中達也氏がお手本として大きな存在だったとし、「周りが飲みに行っても、絶対に行かなかったですね。はっきりと『ハセ、そんなんじゃダメだぞ」と言ってくれたり。彼から多くのものを学びました」と振り返る。

 日本代表として出場した3大会のワールドカップについても言及。初めて臨んだ2010年の南アフリカ大会は、ゲームキャプテンに大会直前で指名されたこともあり、初出場の中で「右も左もわからず。あまり考えずにがむしゃらだったので、コンディションどうこうまで考えられなかったのが正直なところ」と振り返る。チームキャンプ地での生活については、「南アのときはゴルフ場(注:ゴルフ場を持つリゾートホテル)で広くて散歩やゴルフをする選手がいたりしました」「ブラジルは施設がまだ完成しきっていない状態で、暗かったり、狭くて選手がストレスを感じているところもあったので、みんなで食事に行く時間を作って気分転換するなどしました。ロシアは少し閉じ込められるような空間にはなっていましたが、僕個人は部屋に閉じこもるタイプなので、あまりストレスは感じませんでしたね」と当時の状況を語っている。

 また、メンタル的なコンディションの部分では、ブラジル大会のアジア予選で試合前のロッカールームにおいてスピーカーから大音量で音楽をかけ始めた選手がいた際、ヨーロッパでは一般的な光景であり、海外でプレーする選手が増えたこともあって、長谷部氏自身は気にはなっていなかったものの、「Jリーグの選手もいますし、慣れていなかったりすると思った」ことがあり、アルベルト・ザッケローニ監督に判断を仰いだと回顧。ザッケローニ監督からは「お前はどう思う?」と返され、「慣れていない選手もいるだろうということが気になる」と返答したところ、「じゃあやめさせろ」と試合に向かう過程でのチームの“整え方”もあったと話す。

 もちろん周囲だけではなく、自身にも矢印は向いており、現役を退いてからの時間の使い方について質問が出ると、日本代表のコーチ業やフランクフルトのアンバサダーとしての活動、指導者ライセンス取得などがあり、自由な時間は少なくなったと告白。その中で、「友人含めて会食にはいかない」とし、「アジアカップが終わるまでは行かないと決めています。であれば1試合でも多く、(分析のために)試合を見たりすることが大事なので。もちろんインプットのためにも会食も大事な時間なんですが、取捨選択をした上で価値のあることを今やっていると思っています。指導者になってまだ2年半くらいですし、まだまだ経験を積まないといけない時期。そこに投資することが大事なタイミングだと思ってやっています」と、自身の仕事にフォーカスしていることを強調している。

 トークショーでは失敗談も披露。「中東からウズベキスタンかどこかに移動したとき、時差が1、2時間あったんですけど、スマホの時間が勝手に変わっていると勘違いして。僕は起きていたんですけど食事の時間に遅れて。で、食事に行ったら拍手で迎えられて(笑)。なぜかキャプテンだからと罰金5倍と言われて払った記憶があります。遅刻したのは後にも先にも代表ではその1回だと思います。時計のせいにしておきます」と会場を笑わせていた。