九州の海沿い国道バイパス、全線4車線化まで「あと700mです!」 トヨタ拠点も至近 ボトルネック解消なるか?

”滝のように降る雨”増加傾向に

九州地方整備局が2026年度の第3回目となる事業評価監視委員会を開催。このなかで国道10号「新富バイパス」の4車線化事業の進捗などが共有されました。

車線が減少する部分で渋滞が頻発

 九州地方整備局は2026年10月26日、本年度第3回目となる事業評価監視委員会を開催。このなかで国道10号「新富バイパス」の4車線化事業の進捗などが共有されました。

 北九州市から鹿児島市まで九州の東海岸沿いをゆく国道10号のうち、新富バイパスは宮崎県の新富町から一ツ瀬川を渡りつつ、宮崎市佐土原町までを結ぶ延長4.8kmのバイパス道路です。ルートはおおむねJR日豊本線の線路と並走していますが、日向新富駅の周辺では内陸側へと迂回し、駅周辺の混雑をスルーできるような線形となっています。

 また、道路は北側のバイパス部と南側の現道拡幅部(いずれも2.4km)から構成されており、これまでに全事業区間が開通しています。さらに現道拡幅部の全区間と、これに連続するバイパス部のうち1.7kmは4車線で完成済み。現在は、北端部に残る暫定2車線区間(700m)の4車線化に向けて、調査設計や用地買収などが進められています。

 同局によると、新富バイパスでは車線が減少するポイントがボトルネックとなり、朝夕のラッシュ時間帯を中心に、旅行速度の低下や渋滞が発生しているとのこと。また渋滞が原因とされる事故も多発しており、このうち約9割は追突事故であると説明しています。

 加えて、バイパスの沿線では「宮崎トヨタ総合物流センター」(2023年完成)をはじめ、新たな企業拠点の立地も加速しています。さらに付近では、新富バイパスを中心とした新たなまちづくり計画も進められているため、交通機能の強化が期待されています。

 なお今回の事業再評価にあたり、全体事業費は用地補償対象の見直しや物価高騰によって、前回評価時から約17億円増額の212億円となることが示されました。九州地方整備局は、費用ベースでの進捗率が事業全体で約84%、用地進捗率が約99%に達していることや、地元自治体からの支援、費用便益分析の結果などを踏まえ、事業は継続が妥当だと判断。この方針は委員会で原案通り承認されました。