新4号国道と交わりながら、すぐ途切れる立派な4車線道路があります。いまだブツ切りのルートですが、将来的にどのような道になるのでしょうか。
ナゾの「筑西幹線道路」
東京方面から栃木県宇都宮市方面や茨城県西部に向かう場合、まず浮かぶルートが「新4号国道」です。圏央道の開通後は、これと組み合わせるのが定着しており、東北道~圏央道と進んで五霞IC(茨城県五霞町)で下りて新4号へ流出、そこから延々と北上します。
その五霞IC以北の新4号と交わる主要道で最も重要といえるのが、北関東3県を東西に結ぶ4車線の「国道50号」ですが、結城市の国道50号交点までのあいだにもう1本、4車線の立派な道が交わっています。
ただ、新4号から西へ行けば1.5kmもせずに途切れ、東へ行けば6kmほど進んだ日野自動車古河工場の事業地内で唐突に「行き止まり」になるという、ちょっと不思議な道です。
この道路は「筑西幹線道路」と呼ばれ、文字通り、茨城県筑西市へ通じる将来の幹線道路として計画されています。
筑西幹線道路は古河市と筑西市をナナメに結び、北関東道の桜川筑西ICにもつながる約44kmの広域幹線道路として構想されています。新4号~国道50号のネットワークをショートカットするように計画されているのです。ただし現在は「ブツ切り」状態。この路線が東西方向から北東方向へ向きを変えるはずの日野古河工場より先は、つながっていません。
一方、この道路の開通済み区間が姿を現すのが、直線距離で5km以上離れた結城市粕礼です。茨城県道20号から分岐します。ここまでは、五霞ICよりも「境古河IC」から広域農道「ライブライン」「グリーンライン」経由で北上していきます。
県道20号からの区間は2021年に開通しており、暫定2車線ですが、中央分離帯が大きく開いた高規格道路らしい区間となっています。そのまま鬼怒川を「鬼怒川大橋」橋梁で渡ると、高規格区間は終了。その先は県道23号「筑西三和線」となり、下妻市の北側で国道294号に出ますが、筑西幹線道路としてはその手前で分岐、筑西市街を環状に迂回するように、「ザ・ヒロサワシティ」の横をかすめて国道50号へ通じます。
ちなみに、前出した新4号と交差する古河市の4車線道路は、古河市道「柳橋恩納線」として整備された区間で、これも筑西幹線道路の一部となっています。そこから結城市の開通区間に至る八千代町区間は建設中です。
筑西幹線道路は地域間の移動時間短縮や物流の効率化、既存道路の渋滞緩和といった整備目的があるほか、国道50号経由のルートをショートカットできる点でも魅力的に映ります。しかし、東京方面から筑西市へは、常磐道の谷和原ICや圏央道の常総ICから国道294号を北上するルートもあり、圏央道と組み合わせた「東京~筑西の最短ルート」の座を勝ち取れるかは未知数。地域的なつながりを重視した路線といえそうです。