瀬戸内海から日本海まで“ほぼ無料”でズバッと直結!? 「第二の播但道」ルートさらに“神戸”もスゴくなる? 存在感高まる国道175号

クレーンゲーム景品の変化に注目

兵庫県内を南北に貫く国道175号。本体の改良だけでなく、新たに高規格道路も接続しているため、その“受け皿”としてさらに進化していくのでしょうか。

「第二の播但道」になりつつある国道175号

 国土交通省 近畿地方整備局が2026年9月、国道175号「神出(かんで)バイパス」の事業再評価を行いました。兵庫県の南北を縦貫する国道175号は近年、県中部や北部で高規格道路の整備が進んでいますが、南部の神戸側も便利になってきています。

 国道175号は、明石市の国道2号交点を起点に、神戸市西区、三木市、加東市、西脇市、丹波市などを経て京都府舞鶴市へと至る全長約140kmの路線です。兵庫県を南北に縦断する数少ない主要ルートであり、「イナゴ」などの愛称で呼ばれることもあります。

 ここ数年、国道175号では改良が相次いでいます。2000年代以降は加東市・西脇市付近で「滝野バイパス」などの4車線化が順次完了。2025年には西脇市内の「西脇北バイパス」が全線開通し、西脇市街地の慢性的な渋滞を回避可能になりました。

 このルートはもともと、山陽道(三木小野IC)や中国道(滝野社IC)と連絡しつつ、北近畿豊岡道(氷上IC)とつながって兵庫を南北に結ぶ地域高規格道路「東播丹波連絡道路」の一部とされています。

 さらに、小野市内の小野ICには加古川市の国道2号から延びる無料の自動車専用道「東播磨道」(東播磨南北道路)が2025年に接続。これにより有料の播但道に対する東側の“無料の南北軸”としての存在感を高めています。ただし北近畿豊岡道はトンネル1か所のみ有料です。

神戸の東西軸の受け皿、ただし2車線区間が残る

 さて、今回の評価対象となった「神出バイパス」は東播磨道や山陽道よりも南側、神戸市西区の区間です。明石から神戸、三木にかけての南部エリアでも国道175号は重宝されています。

 この区間は第二神明道路の玉津ICと直接接続しているほか、西神ニュータウンや沿線の工業団地を結ぶ移動の軸です。神戸市内では現道を4車線化する「平野拡幅」(3.3km)と「神出バイパス」(5.7km)の事業が進められ、平野拡幅は2015年に全線完成しました。

 対する神出バイパスは2015年までに大部分が暫定2車線で開通し、旧道(現道)沿いの集落を抜けるルートの渋滞は大幅に緩和されました。しかし600mの未開通部があるほか開通済みの区間も暫定2車線のためバイパスが混雑する状況が起こっているそうです。

 事業再評価では、現道からバイパスが分岐する北古口交差点を閉鎖し、歩行者や自転車向けに地下道および側道を設置する計画へと変更。平面交差での横断をなくし、信号が減ることで旅行速度と安全性の向上が期待されるといいます。

 物価上昇や交差点計画の見直しに伴い全体事業費は約22億円増加して246億円となったものの、引き続きコスト縮減に取り組みながら、未開通区間と暫定2車線区間の早期供用を目指すとしています。2026年3月末時点では用地進捗率は約96%、全体としては約74%だそうです。

 このルートでさらに見逃せないのが、現在建設が進む第二神明のバイパス「第二神明北線」とその一般部「神戸西バイパス」の存在です。この新ルートが開通すれば、山陽道や第二神明の激しい渋滞を回避する新たな東西軸が誕生し、南北軸である国道175号の神出バイパス付近の交通量は大きく増えると考えられます。国道175号は播磨エリアだけでなく、神戸市東部や大阪方面からのアクセスを担う「使える無料バイパス」として、さらに変貌していきそうです。