「竜華」どう読む? 鉄道ファンを悩ませた、時刻表に読みが載っていない難読地名5選

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「竜華」「雑餉隈」など、時刻表にも読み方が載っていなかった難読地名が存在します。かつて鉄道ファンを悩ませた、関西や九州、関東の五つの地名を紹介します。

鉄道にまつわる難読地名

「竜華」はどう読むのでしょうか。今はパソコンやスマートフォンで地名の読み方を簡単に調べられますが、これらの機器がない頃は地名の読み方を調べるのに一苦労でした。

 国鉄やJRの駅名であれば、時刻表に駅名の読み仮名が載っています。しかし、鉄道関連でも時刻表に読み方が載っていない難読地名がありました。今回は「竜華」のように、読み方が載ってなかった難読地名を五つ紹介します。

竜華

 大阪府八尾市の地名で「りゅうげ」と読みます。主にJR関西本線(JR大和路線)の久宝寺駅の南側の地域を指します。かつてここには竜華操車場があり、貨物列車を方面別に仕分けるための広大な敷地がありました。龍華町と呼ばれる周辺の地名は、かつて操車場があった場所にあたります。

 操車場には「機関区」と呼ばれる機関車の車両基地もあり、竜華機関区と呼ばれていました。昔の機関車の配置表に竜華機関区の項目があり、配置されている機関車があるものの、竜華機関区がどこにあるのか、そもそも「竜華」はどう読むのか――と、当時のファンは頭を抱えたものです。

中在家

 三重県亀山市加太中在家の地名で、「なかざいけ」と読みます。関西本線の加太駅と柘植駅(三重県伊賀市)の間にあった信号場の名前でした。

 ファンの間では加太駅と中在家信号場の間にある撮影地が有名で、築堤の上を列車が大きなカーブを描いて走っていく構図で撮影できました。SLブームの頃は、関西本線の蒸気機関車が煙を上げて峠道に挑むという、かっこいい姿が撮影できる場所としても知られていました。

 中在家信号場は、「加太越え」とも呼ばれる峠道の途中にある信号場です。列車の行き違いのための設備ですが、この信号場は勾配の途中にあるためにスイッチバック式としていた点でも珍しい存在でした。この中在家信号場は2019年に廃止されています。

 似たような地名では、阪神電車に新在家(しんざいけ、神戸市灘区)という駅があります。また、JR西日本には、和歌山駅付近に吹田総合車両所日根野支所新在家派出所という車両基地もあり、和歌山線の電車の車庫として使用しています。和歌山線の和歌山駅と田井ノ瀬駅(いずれも和歌山市内)の間にありますが、こちらも時刻表には載っていません。

雑餉隈

 福岡市博多区と大野城市にまたがる地域の名前で、「ざっしょのくま」と読みます。特に「餉(しょう)」の文字が読みづらいのかもしれません。西鉄天神大牟田線に雑餉隈駅がありますが、かつてはJR鹿児島本線の南福岡駅も雑餉隈という駅名でした。ここにはJR九州の車両基地があり、現在は南福岡車両区と呼ばれています。特急形電車や北九州エリアで使用される電車が配置されており、ファンにとっては「南福岡」と言ったほうが分かりやすいのかもしれません。

廻田

 東京都東村山市の地名で、「めぐりた」と読みます。「廻」を「めぐる」と読むことに気付かないと正確に読むのが難しいのかもしれません。付近には西武多摩湖線の線路があり、同市内の八坂~武蔵大和間には「回田信号場」があります。地元の人か、西武の電車ファンが辛うじて読める地名なのかもしれません。

 西武多摩湖線の大半は単線ですが、八坂~武蔵大和間は複線のようになっています。この複線のようになっている区間が回田信号場であり、列車の行き違いが行われています。

私市

 大阪府交野市の地名で、「きさいち」と読みます。京阪電車の枚方市駅を発着する京阪交野線の終点駅ですが、「私市に行くには、京阪電車に乗って枚方市で交野線に乗り換える」と言ったように、枚方(ひらかた)、交野(かたの)、私市(きさいち)と、難読地名が続きます。地元の人や京阪のファンでないと、読めない地名なのかもしれません。