機密情報窃取でオープンAI提訴=元従業員通じ―米アップル

インフラ整備 予防保全型へ転換

 【シリコンバレー時事】米アップルは10日、製品に関する機密情報を窃取したとして、対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIを西部カリフォルニア州の連邦地裁に提訴した。同社がAI向け端末開発の過程で、同社に転職したアップルの元従業員らを通じ、未発表の端末に関する情報を不正取得するなどしていたと訴えている。複数の米メディアが伝えた。
 オープンAIは、アップルの元最高デザイン責任者でスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」などを手掛けたジョナサン・アイブ氏と組み、AI端末の開発を進めているとされ、訴訟は痛手となりそうだ。
 米メディアなどによれば、アップル側は、オープンAIが同社に転職したアップル元従業員らを通じ、未発表端末の設計データや製造技術などの情報を不正に取得したと主張。損害賠償や機密情報の取得停止を求めている。
 アップルは元製品デザイン担当幹部を含む、オープンAIに転職した元従業員2人も提訴。うち1人は、アップル退職後も同社のネットワークに不正にアクセスし、機密情報を得ていたという。
 オープンAIには400人以上のアップル元従業員が勤務しているという。アップル側は今年2月、オープンAIに書簡を送り、機密情報の漏えいについて協議を呼びかけたが、回答はなかったと主張している。
 オープンAIは時事通信の取材に対し、「他社の機密情報に関心を抱いていない。引き続き、人々に力を与える革新的な技術の開発に注力していく」とコメントした。