乗りものニュースでは読者アンケートを実施。新日本海フェリー敦賀~苫小牧東航路「すずらん/すいせん」と、新潟/秋田を経由する「らいらっく/ゆうかり」は、どのような魅力があるのでしょうか。
敦賀~苫小牧東港まで「経由」か「直行か」
乗りものニュースでは、2026年6月3日から15日にかけて、現在日本国内で運航されている15の長距離フェリー(運航距離400km以上、離島航路を除く)に関するアンケートを実施しました。今回は721件の回答をもとに、「2025年4月から2026年6月までの間に乗船したことがある長距離フェリー(複数回答可)」を1票1ポイント、乗船したフェリーのなかから「特に良いと思うフェリー」として挙げられたものを1票2ポイントとして集計しました。
その結果、新日本海フェリーの敦賀~苫小牧東航路「すずらん/すいせん」は127ポイントで第12位、敦賀~新潟~秋田~苫小牧東航路の「らいらっく/ゆうかり」は116ポイントで第13位となりました。
どちらも福井の敦賀港と北海道の苫小牧東港のあいだ約1074kmを結ぶ航路ですが、「すずらん/すいせん」は約21時間かけて結ぶ直行便です。これに対し、「らいらっく/ゆうかり」は途中、新潟と秋田を経由するため、約31時間かけて同区間を結ぶなど、性質を異にしています。
「豪華な船内や、船内で焼かれたメロンパン、後部デッキで食べるジンギスカン等、非日常体験が楽しいです」(30代・男性・近畿)
「長距離フェリーなので、海上での日の出や沈んでいく夕焼けが見られる事。船内には映画鑑賞が出来る施設があったり、海を眺めながら入る露天風呂は最高です」(60代・男性・中部)
「何より船内が綺麗で設備が充実しており居心地よい。ビジネスホテル並みの個室を予約できたこともあり、長時間の航海だったが快適に過ごせた。船内でフェリーにまつわるクロスワードを回答し当選すると、新日本海関連グッズが貰える企画を当時やっており、飽きずに最も楽しめた記憶がある」
(20代・男性・首都圏)
日本海側を運航する同船は、特に津軽海峡の景色が見どころだという声が寄せられました。
他の新日本海フェリーの航路と同様、船内サービスの充実を評価する声が多く寄せられています。特に、期間限定でデッキにて楽しめるジンギスカンに加え、記憶に残るイベントなども好評です。
「夜遅く出港するので仕事が終わってからその日のうちに乗船が可能なところ」(60代・男性・中部)
「料金、サービス、航海時間のバランスが良い。入出港時間も使いやすい設定」(40代・男性・中部)
「もう少し、到着時間を早めてほしいのですが、トラックの関係で無理と納得しています」(50代・男性・近畿)
「出航時間をもう少しだけ早くして」(70代以上・男性・近畿)
直行便の出航時間は、敦賀発・苫小牧東港行きが23時55分、苫小牧東港発・敦賀行きが23時30分で、いずれも目的地へ翌日20時30分に到着します。このダイヤは舞鶴~小樽航路(直行)やグループ会社である東京九州フェリー(横須賀~新門司)ともよく似ています。深夜に出発するため、仕事終わりでも乗船しやすいとの声がある一方で、出航時間や到着時間をもう少し早めてほしいという意見も寄せられています。
新日本海フェリー最長の46時間旅!?
一方、新潟・秋田経由便の「らいらっく/ゆうかり」については2026年6月22日、10月からのダイヤ変更が発表されました。ダイヤ変更の大きな柱となるのが、「敦賀発着の週3回化」、さらに苫小牧東行きの新潟で「約15時間停泊」です。
このため、「らいらっく」「ゆうかり」を交互に運航する体制とし、敦賀・新潟の発着時間も変更されます。新日本海フェリー最長となる約46時間の航路が誕生します。
アンケートでは、「敦賀寄港が週1便なのが不満。週2~3便あると良いと思う」(50代・男性・中国、四国)と、増便を望む声が寄せられていました。今回の変更により、「敦賀→新潟」「新潟→秋田」「苫小牧東→秋田」「新潟→敦賀」では、夕方から夜に出発して翌朝に到着するダイヤとなるため、一部区間では夜行バスのような使い方も可能になります。
「スイートルームの客室と、4食付いてくるグリルレストランの食事、30時間を超えるゆったりした航海」(50代・男性・近畿)
「低予算でゆっくり快適」(70代・男性・東北)
「国内フェリー最大級の大型船でなんとなく安心」(60代・男性・北海道)
「スイートルームそれに付帯するグリルでの食事」(10代・男性・首都圏)
同船に限らず、フェリーの運賃は時期や客室グレードによって大きく異なります。最安値は1万2000円と比較的手頃な価格で乗船できる一方、最上級のスイートでは8万円~8万8000円となっています。これに加え敦賀~新潟~秋田~苫小牧東航路は、経由地からの乗船や途中下船など、短い区間で利用するとさらに安く乗れることも魅力です。
「船体側面の大きな窓沿いにある、プロムナードがくつろげました」(60代・男性・北海道)
「ゆっくりと昼間の航海を楽しめる」(70代以上・女性・近畿)
「高速船ではないので外部デッキに出て流れ行く海をのんびり眺めている事ができる」(60代・男性・中部)
「一回の乗船で朝日も綺麗な夕日も見られる」(60代・男性・中部)
「北行き(経由便)の場合、敦賀港を午前中に出港して北上するので、昼間明るい時間帯に日本海側沿岸の近くを通る事になり、晴れていれば素晴らしい景色がみられます」(60代・男性・中部)
「らいらっく / ゆうかり」は航行時間が長いため、よりゆったりと景色を楽しめる点が特徴で、特に昼間の明るい時間帯に日本海をじっくり眺められることが支持されています。ただし、敦賀発はダイヤ変更により9時30分発から18時30分発に変更されるため、同区間を明るいうちに楽しむなら今のうちです。