乗りものニュースでは読者アンケートを実施。長距離フェリーランキングで第2位となった「太平洋フェリー」名古屋~仙台~苫小牧航路の「いしかり/きそ/きたかみ」が人気の理由は、他とは異なる点にありました。
とにかくキレイな内装・充実のアミューズメント
乗りものニュースでは、2026年6月3日から15日にかけて、現在日本国内で運航されている15の長距離フェリー(運航距離400km以上、離島航路を除く)に関するアンケートを実施しました。今回は721件の回答をもとに、「2025年4月から2026年6月までの間に乗船したことがある長距離フェリー(複数回答可)」を1票1ポイント、乗船したものから「特に良いと思うフェリー」として挙がったフェリーを1票2ポイントとして集計しました。
その結果、太平洋フェリーの名古屋~仙台~苫小牧航路を運航する「いしかり/きそ/きたかみ」は397ポイントを獲得し、2位となりました。どのような意見が寄せられたのでしょうか。
「いしかり」と「きそ」は全長199.9m、全幅27.0mで、定員は700人以上です。一方、2019年就航の最新船で、仙台~苫小牧航路を主に運航する「きたかみ」は仕様がやや異なり、全長192.5m、定員535人となっています。
「太平洋の日の出や、2日間の洋上でのゆったりとした時間。船内設備もとても良い」(50代・男性・中国、四国)
「太平洋をのんびり旅することができ、福島沖で他船とのすれ違いもあり、長い航海でも飽きない」(70代以上・男性・近畿)
「乗船時間が長いので、夜だけでなく日中の船旅も楽しめる」(50代・男性・中部)
名古屋~苫小牧間は約1330kmと日本国内で最長クラスの船旅となるため、ゆっくりと過ごせる点が魅力だといいます。屋外デッキには景色を楽しめる場所も多く、さまざまな時間帯の風景が人気です。なかでも、日の出を眺めながら大浴場を利用できることを魅力に挙げる声も多く、イルカと並走したという体験談も寄せられました。
「(いしかりが特に)洗面所やトイレに無料の紙コップが設置されていて、船内も古さを感じさせず綺麗。お風呂も寒くなく、手洗い場に石鹸があり、女風呂のドライヤーも多い(抜粋)」(20代・女性・近畿)
「きそ・いしかりのセミスイート以上の客室は、トイレと浴室が完全に分かれている」(20代・男性・首都圏)
船内の大浴場は利用可能な時間帯が比較的長く、客室から共用スペースに至るまで設備や内装が清潔であることも、快適さを支える要因として評価されています。
「ロイヤルルームを利用して退屈しなかった」(60代・男性・九州、沖縄)
「パブリックスペースが充実している。シアターラウンジも本格的」(60代・男性・近畿)
「ラウンジショーが良かった」(50代・男性・近畿)
「(きそ乗船時)ピアノ演奏でのお出迎えや豪華なエントランスに、非日常感を感じてワクワクした」(50代・女性・北海道)
「ロイヤルスイート」ルームは主に名古屋-苫小牧を通し運航する「きそ」と「いしかり」に設けられた最高級客室で、国内フェリー最大級となる52平方メートルの面積を誇る個室です。とりわけ両船は船内アミューズメントやイベントの充実度も大きな魅力となっており、シアターラウンジやゲームコーナーなどが備わり、長い船旅でも「退屈しない」という声が多く寄せられています。
楽しみたい!けれど注意するポイントも?
「割引きで安いのに豪華客船に乗った気分になる」(40代・女性・首都圏)
「S寝台は個室感があり快適」(50代・男性・東北)
「プチクルーズ感がある」(40代・男性・首都圏)
割引などを利用しながら豪華な体験ができる点が人気ですが、一方で改善を望む声もいくつか挙がっています。
「バイキング形式の食事時間帯をもう少し余裕をもってゆっくり食べたい」(70代以上・男性・中国、四国)
「いしかり バイキングの食事がイマイチ」(50代・女性・北海道)
ビュッフェスタイルの食事については好評の声がある一方で、料金や質に改善を求める声が目立ちました。
「名古屋港へのアクセス(徒歩乗船)が不便、主要駅とのシャトルバスなどがあれば良い」(40代・男性・近畿)
「サウナを復活してほしい」(50代・男性・北海道)
「夜間航行時に天気の良い日には星空が見たいが、保安用ライトが有りあまり良く見えない。安全に星空を見られるような場所が有れば良いです」(60代・男性・北海道)
港へのアクセスの不便さを指摘する声もあります。名古屋港フェリーターミナルは名古屋駅から直行バスも運行されているものの、フェリーターミナルから名古屋駅行きの運行はありません。また、閉鎖された「きそ」のサウナを惜しむ声もありました。
ですが、日本一の長距離、思い思いの過ごし方ができる点は魅力のようです。
「さすが、キングオブフェリー!日本一の長距離、乗船時間で満足できる。仙台で一時上陸できるのも嬉しい」(40代・女性・九州、沖縄)
「快適で船内にいろんなイベントがあり全く退屈しないし、途中仙台港で下船が出来、リフレッシュができる」(70代以上・男性・中国、四国)
他のフェリーでは「何もしない」「ぼーっとする」といった過ごし方が多い一方で、同フェリーはさまざまなアクティビティやイベントを楽しめる点が人気を高めているようです。