シトロエンが、往年の大衆車「2CV」の精神を受け継ぐ、新型EVの開発計画を発表しました。
フランスの国民車「2CV」が遂に復活?
シトロエンは2026年5月22日、同社を代表する大衆車「2CV」の精神を受け継ぐ、新しいEVを開発・発売すると発表しました。
シトロエン2CVは、第二次世界大戦直後の1948年にデビューした小型車です。当時のフランス農村部に暮らす人々を主なターゲットに据え、簡潔でシンプルな内外装・メカニズムを持ちつつ、高い走破性能や経済性を両立したモデルでした。
ちなみに車名は「2馬力」という意味ですが、これは「課税馬力」と呼ばれる当時のフランスの課税区分から取られたもので、実際には最初期のモデルでも9馬力ほどのパワーがありました。
斬新かつユニークなスタイリングから、当初は「醜いアヒルの子」などと揶揄もされた2CVですが、次第にその優れた設計や安価さが話題となり、“国民車”として大ヒット。1988年にフランス本国で、1990年にポルトガルの工場での生産が終了するまで、約40年に及ぶロングセラーとなりました。
また生産終了後も、フランスの文化を象徴するアイコニックな1台として、世界中で高い人気を誇っています。日本でも、映画監督の宮崎駿氏が長年愛用していたことや、氏の代表作のひとつ『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年公開)において、ヒロインのクラリス姫が運転したことなどで知られている1台です。
シトロエンの親会社であるステランティスの発表によると、新しい2CVは同グループの事業再生計画「FaSTLAne 2030」の一環で開発されるとのこと。また、このモデルはEV(電気自動車)となる予定です。
同社は新しい2CVについて「単なる復刻版ではなく、軽量さや実用性、多用途性や唯一無二の個性など、オリジナルの2CVを定義づけてきた、本質的な価値を現代の技術で再解釈する」と説明しており、手ごろなベーシックカーとして発表される見通しです。
新生シトロエン2CVの詳細について、ステランティスは2026年10月にフランスで開幕する「パリモーターショー」で公表すると予告しています。