南海本線の大阪府堺市内における高架化工事が進捗しています。ただし、完成予定は大幅に繰り延べとなっています。
南海高架化、今年も進展!ただし完成は遠のく
南海電鉄は2026年5月、今年度の設備投資計画を発表。南海本線の大阪府堺市内における高架化工事を推進します。
南海本線では堺市、高石市内の約6kmで高架化が進められ、高石市内については2025年度までに高架下整備を含む全ての工事が完了。堺市内については諏訪ノ森駅、浜寺公園駅とその前後を高架化し、7か所の踏切を除去します。
2025年度には仮線への移設工事が全て完了し、捻出されたスぺースで高架橋工事が進められています。一部では高架橋が計画の高さ付近まで立ち上がるなどしており、2026年度には、交差道路をまたぐ部分の橋桁工事にも着手する予定だということです。
この事業は2006年から進められていますが、設計の変更や物価高騰、近隣事業の工程による影響などを踏まえ、2025年8月には事業期間が2033年度末まで6年延伸されました。それに先立つ高架切り替え予定は2030年度末に再設定され、事業費は約423.6億円から約679.8億円にアップしています。なお、当初の完成予定は2017年度末でした。
ちなみに、浜寺公園駅では「私鉄最古の駅舎」ともいわれる辰野金吾設計の旧駅舎(1907年築)を残しつつ、仮駅舎が供用されています。その真裏に作られる高架橋の完成後は、新駅舎の正面に旧駅舎が移築され、駅のエントランスとして使用される予定。諏訪ノ森駅についても、旧駅舎(1919年築)が駅前で活用される見込みです。