アルテタ体制発足から6年半、紆余曲折を経てアーセナルがついに“王者”に!…今季の強さを象徴する数字とは

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 アーセナルが2025-26シーズンのプレミアリーグを制覇した。

 2019年12月、クラブOBであるミケル・アルテタがアーセナルの監督に就任した。プレミアリーグの優勝はおろか、チャンピオンズリーグ(CL)からも遠ざかっていたノースロンドンの名門は、情熱的な青年指揮官のもとで紆余曲折ありながらも着実に成長。現スカッドの骨組みが完成した2022-23シーズンからは3年連続2位とあと一歩のところでタイトルを逃してきたが、遂にトロフィーを掲げることとなった。

 今シーズンは開幕前には総勢8名を獲得する超大型補強を敢行し、序盤から順調に勝ち点を積み上げていった。しかし、4月に入って急失速し、マンチェスター・シティに首位の座を明け渡すことに。それでも、デクラン・ライスが「It’s not done(まだ終わっていない)」と口にした天王山(1-2で敗戦)後は無失点で4連勝を達成。最終的にはマンチェスター・シティが勝ち点を取りこぼしたことで、2003-04シーズン以来22年ぶりの優勝が確定した。

 データサイト『Opta』は今シーズンのアーセナルの強さを示すいくつかの数字を紹介。まずは最大の武器となったのが欧州随一の守備力で、ここまでの37試合中19試合でクリーンシート(無失点試合)を達成し、守護神ダビド・ラヤは3年連続でゴールデングローブ賞を受賞。1試合あたりの被ゴール期待値「0.74」は2012-13シーズン以降のプレミアリーグにおいては4番目に低い記録となっており、1試合あたりの被シュート本数「8.2本」、被枠内シュート本数「2.4本」はいずれも今シーズンの欧州5大リーグにおける最も低い数字だ。

 さらにコーナーキックからの得点数は「18」を数え、プレミアリーグのシーズン最多記録となっている。開幕節マンチェスター・ユナイテッド戦でのリッカルド・カラフィオーリの決勝点、第6節ニューカッスル戦でのガブリエウ・マガリャンイスの逆転弾、優勝を決める一撃となった第37節バーンリー戦でのカイ・ハヴァーツでのゴールはいずれもコーナーキックから生まれたもの。オープンプレーだけでなく、セットプレーで得点を重ねたことが優勝の大きな一因となった。

 また、今シーズンは“ボトムハーフ”と呼ばれる順位表下位半分に位置するチームとの対戦においてここまで「53」を獲得。近年は“ビッグ6”との対戦で結果を残しながらも、それ以外での取りこぼしが目立っていたが、今シーズンは抜け目なく勝ち点を拾っていった。

 そして、新加入のヴィクトル・ギェケレシュはここまで14ゴールをマーク。エースナンバー「14」を託されたストライカーは適応に苦戦したものの、高強度のプレスや最前線でのポストワーク、そして稼働率の高さでチームに貢献し、シーズン後半戦には得点を重ねた。優勝チームのトップスコアラーとしては控え目な数字だが、得点以外での貢献度を踏まえると、ギェケレシュが優勝への重要なピースだったと言っても過言ではないだろう。

 ついに悲願のタイトルを手にしたアーセナル。現地時間30日にはクラブ史上初の欧州制覇をかけて、パリ・サンジェルマン(PSG)とのCL決勝に臨む。

【動画】アーセナルが22年ぶりにプレミアリーグを制覇!