京奈和道「奈良IC」の工事がいよいよ始まります。鉄道の高架化・新駅・アクセス道路整備を含めた一大プロジェクトです。
奈良県、今年の注目施策「奈良IC着工」
奈良県が2026年度の“注目施策”を発信しています。その一つとして、京奈和道「奈良IC(仮称)」周辺整備を挙げ、ランプ橋の橋脚工事などにいよいよ着手するとしています。
奈良ICは、京都・奈良・和歌山の約120kmを南北に結ぶ京奈和道の未開通区間「大和北道路」(12.4km)の途中にできるICです。大和北道路は西名阪道(郡山下ツ道JCT)以北の未開通部を指し、国とNEXCO西日本が事業を進め、完成後はNEXCOの有料区間となる見込みです。
このうち、大和郡山市内は国道24号上に橋脚などが姿を現していますが、奈良市内は市街地区間が地下トンネル構造となるため設計や調査に時間を要しており、ほとんど工事着手に至っていません。しかし、奈良市の新たな“顔”となる奈良ICの周辺整備を進めていく構えです。
奈良ICは市街地の南西、JR大和路線(関西本線)の奈良-郡山間に計画されている新駅に隣接して設けられます。京奈和道の本線は、大和郡山北IC(仮称)-奈良IC間は国道24号から離れ、大和路線と並走し、奈良IC以北が地下トンネル区間となります。
これに合わせて大和路線は新駅とその前後区間が高架化されます。JR西日本によると、2024年4月に現在線から仮線への切換は終了し、現在は高架橋の構築工事が本格化しているとのこと。さらに、奈良ICのアクセス道路として南北方向に「西九条佐保線」と、西側の国道24号に通じる「大安寺柏木線」の2つが整備される計画です。
現状で奈良ICの位置は、奈良公園などの中心観光地からのアクセスがよいとは言えません。この改善のカギを握るのが西九条佐保線で、奈良ICからまっすぐ北へ、市街の主要幹線である国道369号「大宮通り」までをつなぎます。そこから近鉄新大宮駅前を経て国道24号までは4車線道路が開通済みです(近鉄線とは踏切で交差)。
ただ、肝心の京奈和道(大和北道路)の区間は「平城京に関連する重要な遺構」が出土するなどしているほか、地下トンネル部分は設計も未了の段階です。工事着手も見通せていません。