滋賀県の焼きサバそうめん

夏の風物詩として愛されるそうめんの食べ方には、地域によって様々な特徴がみられます。たんぱく質やビタミンを補える食べ方も多く、食欲が落ちやすい暑い時期をうまく乗り切るための工夫が感じられます。

滋賀県では、古くから焼きサバそうめんを食べる習慣があります。焼きサバを醤油ベースの甘辛い出汁で煮てから、同じ煮汁でそうめんを煮て作るひと皿料理です。サバの旨みが詰まった出汁でそうめんを煮ることで、あっさりとしたイメージのあるそうめんが、コクのある美味しさに仕上がります。

焼きサバそうめんは、長浜市周辺を中心に親しまれてきました。以前は素朴な家庭料理であった焼きサバそうめんは、現在は飲食店でも提供されるようになり、郷土食を食べてみたいという観光客から人気です。

長浜市内にある翼果楼では、古い商家の趣ある佇まいのなかで、伝統的な調理法で作られた焼きサバそうめんを味わうことができます。焼きサバそうめんに、焼きサバ寿司や琵琶湖で採れるアユの甘露煮などをセットにしたメニューもあります。
焼きサバとそうめんという馴染みのある食材を組合わせて、手軽に調理できる焼きサバそうめんは、レシピサイトでも紹介される機会が増えています。

[写:Ippei Suzuki@fliker]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)