カツオの価格が寄生虫アニサキスの報道でも変動へ

カツオの水揚げ減少は水産業界においては深刻な問題になっています。旬を迎えカツオは少ない水揚げながら高い相場を維持し大衆魚が高級魚になっていました。ところがテレビのニュース番組等でカツオやサバ、サンマに寄生するアニサキスの報道が流れました。消費者に注意喚起と、アニサキスのよる食中毒患者の実態でした。このニュースはテレビ局各社も追従して報道しWEBページでも沢山アップされています。

その後市場のカツオの価格に変化が現れました。量販店や魚屋、居酒屋などカツオの刺身を販売する小売店での販売が鈍り始め、取引価格も下がり始めました。高値推移だったカツオが数日で数年前の大衆魚の相場に落ち着きました。安くなったカツオに市場の荷受も販売に力を入れますが高値の時より売れなくなっています。

魚ばかり食べていた世代の人は、魚に寄生虫が居ることは知っています。その世代のカツオの刺身を販売する人も寄生虫を除きながらさばいていました。世代交代があり調理する人も若くなり、食べる人も若くなると、実際の目で見た商品より、ニュース報道やWEB記事に左右されています。カツオの販売をやめる店まで出始めました。

漁獲量で相場が決まった時代から、輸出の有無で価格が上下し始め、今度は情報によって変動する時代になりました。

[写:yamauchi@fliker]

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