【「いろはの恋は時代をかける」ミセス大森元貴インタビュー】関孝和に感銘受ける「自分の活動にも通じる」上白石萌音の改めて感じた魅力とは

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TBSでは、毎週火曜よる10時から、上白石萌音主演の火曜ドラマ『いろはの恋は時代(とき)をかける』を放送中。本作でTBSドラマ初出演を果たし、一人二役に挑戦する3人組バンド・Mrs. GREEN APPLEの大森元貴にインタビューを実施した。

◆上白石萌音主演「いろはの恋は時代をかける」

本作は、令和の小学校教師・梨木彩葉(上白石)の身体に江戸娘・いろは(上白石/二役)の魂がタイムスリップしたことからはじまる、300年の時を越えたロマンティックコメディだ。彩葉の同僚教師・一ノ瀬生琉を向井康二が演じる。

本作でTBSドラマ初出演を果たし、一人二役に挑戦するのが大森。江戸パートで実際、江戸時代に実在した和算家の武士・関孝和を演じるほか、彩葉が勤務する小学校の児童・直也の父親である佐野蓮司として登場する。以前から上白石と親交がある大森に、出演が決まった際の思いや二役の演じ分け、共演して感じた上白石の魅力、撮影エピソードなどを聞いた。(modelpress編集部)

◆大森元貴、一人二役の演じ分けで意識していること

― 本作の出演が決まった際のお気持ちや、脚本を読んだ感想を教えてください。

大森:まず、火曜ドラマとのご縁がつながるとは思ってもみなかったですし、ありがたいなと思いました。萌音ちゃんとは、過去に自分が手がけた絵本の朗読劇で朗読を担当してもらったり、番組で一緒に歌を歌ったりと、いろいろと関係値があったので、友人の作品に出演できることと、火曜ドラマに出られることがうれしかったです。脚本もラブコメでありながら、とても素敵な哲学があって。見やすいし、読みやすいんだけど、ちゃんとスピリットがある脚本だと感じて、すごく素敵だなと思いました。

― 直也の父親・佐野蓮司と、和算家の武士・関孝和との演じ分けで意識されていることはありますか?

大森:関さまはやはり位が高いというか、武家なので、所作指導からいろいろと見ていただきました。僕自身の一番ちゃんとしたところを抽出したというか、きっちりした役に見えるよう心がけました。

逆に蓮司はとても現代的で、すさんでいるようだけれど、愛情がしっかりある父親です。ある種、関さまを見ていた人からすると、蓮司の登場は「ショックかも…」みたいな(笑)。どういう関係値で、「何が起こっているんだろう」と、頭の上に「?」がちゃんと浮かぶように演じているつもりです。このドラマで二役を演じているのは萌音ちゃんと僕ですから、そんな大役(に抜擢いただいたの)はもう意味が分からないですよね(笑)。

◆大森元貴、上白石萌音の“座長姿”に感銘

― 以前から親交のある上白石さんと、本作で役者として共演してみて、改めて感じた魅力を教えてください。

大森:素敵な座長です。撮影現場の空気をすごく敏感に捉えている人だし、スタッフさんともすごく温かくコミュニケーションをとっている様子も素敵だなと思いました。あと、ミュージシャンである僕がドラマの撮影現場に来たり、友人がこうして(撮影に)加わるのって、なかなか難しいと思うんですけど、(そんな状況下でも)すごくきっちりされていたし、とても尊敬しました。改めて、すごい人だなと思いました。

萌音ちゃんは今作で涙するシーンとか、感情が高ぶったり、ずっと声も張っていたりして、フィジカル的にもマインド的にもすごく大変な役柄かなと思うんです。その中でテストから涙を流される姿に、ちょっと引きましたね(笑)。本人から、歌の現場のときに僕に対して「引いた」という話を聞いていて、「よく言うわ」と思っていたけれど、実際に、“俳優・上白石萌音”というすごみに触れて、ちょっと引きましたね。本人にも「ちょっと引いちゃった」と伝えました(笑)。すごいというか、恐ろしいというか。「やはり役者って分からないな」みたいな。とてつもないことをされているなと。

― 上白石さんに感想を伝えたときの反応は?

大森:「もっと褒めて」って言っていました(笑)。「褒められるためにやっているから」って。僕もそうなんですけど(笑)。褒められることが大好きだから、あの人は。凛としていて、しっかりされていて、聡明な方です。心がちゃんと伴っているお芝居と、撮影現場での立ち回りというのが、本当に素敵だなと思いました。

― 座長としての上白石さんはいかがでしたか?

大森:僕は江戸パートが中心で、撮影日数もそんなに多くないんですけど、みんなが萌音ちゃんのために頑張りたいと思える現場って、すごいなと思います。それを仲間というか、みんなで肩組んでやっている感じが、ボスでもなく、リーダーでもなく、新たな座長の形みたいなのを見た気がしました。

― 一ノ瀬生琉を演じる向井さんとは音楽番組などでお会いしていたかと思いますが、本作で役者としての向井さんに会って感じた印象や、魅力を教えてください。

大森:向井くんは、ああ見えてシャイな人ですから。初めはちょっと気を使ってもらっている感じがあったんですけど、ちゃんとお話しさせてもらうと、結構好きなものが一緒だったり年も近いですし。

また、音楽の現場ではMrs. GREEN APPLEとSnow Man、それぞれのグループで活動しているので、なかなかこうしてお話しする機会もなかったんですけど、今回はお芝居の現場でご一緒できたので、いろいろとお話しできたことに、すごく感謝しています。

今回、萌音ちゃんも向井くんもそうですけど、やはりしっかり心がある人だから、温かいなという感じでした。ただただ素敵だなというか、ちゃんと血が通っているなと思って、ほっこりしましたね。

◆大森元貴、江戸パートで上白石萌音と“鼻濁音の塩梅”を相談

― 印象に残っている撮影エピソードがあれば教えてください。

大森:僕は基本的に、萌音ちゃんとの撮影が多いんです。特に江戸パートはすごく暑い日に撮っていたのが印象深いですね。今年の夏の思い出は、『いろは』とともにあったような感じがします。

江戸パートということで、所作もそうですし、言葉遣いも現代とは違う言い回しがあって、すごく難しかったんですけど、萌音ちゃんがそのあたり本当に巧みにというか、たくさん経験されている方なので、相談しながらちゃんと一つ一つ丁寧にできたというのは、素敵な夏の思い出だったなと思います。

― どんな相談をされたのでしょうか?

大森:萌音ちゃんは、すごく鼻濁音(やや鼻にかかったガ行の音)を気を付けていらっしゃって。江戸の鼻濁音は現代の鼻濁音と違うということで、飛脚としての言葉の強さや発音を、すごく気にされていました。

逆に僕は、鼻濁音というよりは、位が高いということで、ちょっと凛とした感じの発音を気にしていたので、萌音ちゃんほど鼻濁音は気にしないというか。鼻濁音の塩梅(あんばい)を2人で相談しながら決めるというのは、面白い経験だったなと思います。

◆大森元貴、関孝和の“先を見通す視点”に感銘

― 劇中では、関孝和の「円周率(3.14)」への情熱や、「好きという想いこそが自分の定理だ」という熱いメッセージが描かれます。こうしたメッセージに、アーティスト活動もされている大森さんだからこそ共感したことや、感じた思いがあれば教えてください。

大森:関さまと比べてしまうと、おこがましい話ですが、やはり後世にも残す大発明というか、大発見をされた方じゃないですか。一つ作品を作って、形として残っていくということでいうと、自分の活動にも通じるところがあって。やはり楽曲も10年先、100年先まで残すつもりでもちろん書いていますし。

関さまの先々を見通す熱い想いというか、先を見通す視点の高さみたいなものは、断片的なものや付け焼き刃的なものではなくて、未来に自分の思いを託していく。自分が時代の一部であるということの、しっかりとした地に足ついた感覚も持ちながらも、ちゃんと大発見、大発明をしていくというのは、あるべき姿だなと、感銘を受けましたね。未来に何かを残して紡いでいくという感覚は、どこか他人事じゃなかったです。

◆大森元貴、第4話の見どころは二役のギャップ

― 第4話の見どころポイントを教えてください。

大森:見どころといえば、息子との掛け合いだったり、関係値ですよね。なかなか僕が小学生と一緒に関わっている姿って、あまり見たことがないと思いますし、僕自身も見たことのない姿で、パパになるということをすごく考えさせられたきっかけでした。蓮司の不器用ながらも人を愛していくことや、自分の信念みたいなところは見どころだと思います。でも、やはり第1話から見ていると、「関さまなの?関さまじゃないの?」みたいな。そこを存分に楽しんでほしいです。きっと、いろはの心情ともリンクすると思います。

― 最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

大森:僕は第4話が大好きなんですよ。いろいろな心情を描いている回で、そもそも「蓮司って何?」というところから(始まる回)ですし。やっと僕、大森が現代パートに合流できたことが、僕としてはとてもうれしいです。みんなと一緒にいる僕にも注目してほしいですし、ここからのいろはの心情にも注目してほしいです。やはり二役やっているというのが面白いポイントですから、ぜひそこも注目してもらえるとうれしいなと思います。