スウェーデンの防衛企業サーブは2026年10月28日、MQ-9B「リーパー」に無人航空機による空中早期警戒(AEW)能力を統合することに成功したと発表しました。
危険が増え無人機が重要に?
スウェーデンの防衛企業サーブは2026年10月28日、MQ-9B「リーパー」に無人航空機による空中早期警戒(AEW)能力を統合することに成功したと発表しました。
実験は、南カリフォルニアにあるゼネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ(GA-ASI)のデザートホライズン飛行運用施設で実施されました。
今回の実験では、無人プラットフォームから空中目標を探知、追跡、分類する能力など、統合システムの性能が検証されました。関係者も飛行試験に立ち会い、実際の運用シナリオを想定した環境でシステムの能力をリアルタイムに確認するとともに、開発の進捗状況を把握しました。
MQ-9BはGA-ASIが開発した無人航空機ですが、サーブが開発したAEWセンサー「LoyalEye」を搭載することで、既存のAEW&CやAWACSなどの役目を補完し、柔軟性と持続的な監視能力を向上させることを目指しています。
上空から長距離にわたってレーダー監視を行い、友軍の戦闘機に攻撃目標や脅威に関する情報を伝達するAEW&CやAWACSは、「空飛ぶレーダー」ともいえる存在であり、軍用機を広域で運用するうえで欠かせない存在です。
しかし、対空ミサイルの性能向上などにより、後方であっても必ずしも安全とはいえなくなっており、有人機でこうした任務を遂行することは、ますます困難になりつつあります。
そこで早急に求められているのが、無人機によるAEW能力です。無人機であれば、脅威となる空域で撃墜されたとしても、人的損失は発生しません。
サーブの開発責任者は、「航続距離、地理的到達範囲、そして乗員の危険度低減が重要となる運用環境において、広範囲を継続的に監視することを可能にします」と述べています。