国道は「おにぎり」都道府県道は「ヘキサ」なぜ違う? 先にできたのはドッチ?

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道路脇に立っている路線番号の標識。国道は逆三角形(通称:おにぎり)、都道府県道は六角形(通称:ヘキサ)と形が分かれていますが、なぜわざわざ違う形にしているのでしょうか。

道路標識の「おにぎり」と「ヘキサ」

 自動車やオートバイ、自転車などで道を走っていると、道路脇に路線番号を大きく示した標識をよく見ます。じつはこの標識、道路の種類によって形が明確に分けられているのです。

 国道のものは、青地に白で「国道」「番号」「ROUTE」と書かれた逆三角形です。角が丸く、ちょうど三角のおにぎりのような姿をしているため、道路ファンのあいだでは「おにぎり」の愛称で親しまれています。

 いっぽう都道府県道のものは、青地に番号や都道府県名などが入る六角形です。道路ファンの間では、六角形を意味する英語「ヘキサゴン」から「ヘキサ」と呼ばれることもあります。

 形を見るだけで「いま走っているのは国道か、都道府県道か」が一目でわかる仕組みになっているわけですが、では、なぜこの2つはわざわざ形で区別されているのでしょうか。

じつは「ヘキサ」の方が後輩だった!

 この区別の背景には、戦後に進んだ道路整備と、道路標識を全国的にわかりやすく整える流れがあります。

 国土交通省の「わが国の道路標識の歴史」などによると、先に誕生したのは国道の「おにぎり」でした。1960(昭和35)年に、現在に続く「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」(標識令)が定められ、このなかで国道の番号を示す逆三角形の標識が位置づけられました。

 その後、1971(昭和46)年の標識令の改正で、案内標識の視認性向上や色彩の統一などが図られ、あわせて六角形の「都道府県道番号」標識が加わったという流れです。

 ここで重要なポイントとなるのが、「ドライバーが道路の種類を見分けやすいこと」です。形がはっきりと違えば、標識の中の文字や番号を細かく読まなくても、いま走っているのが国道か都道府県道かを「シルエット」だけで瞬時に判断する手がかりになります。

 なお、なぜ国道が逆三角形で、都道府県道が六角形に決まったのか、その具体的な選定理由については、今回判然としませんでした。しかし、見やすさを重視して規格を全国統一していくなかで、道路の種類ごとに「異なる形」を制度として定めたことは確かなのではないでしょうか。

 ちなみに、国土交通省によると、こうした路線番号の標識は、単路(交差点などのない一本道)において、国道がおおむね1km間隔、都道府県道がおおむね1〜2km間隔で設置されているとのことです。

 何気なく通り過ぎている路線番号の標識には、運転中のドライバーへ道路の種類を直感的に伝えるための、規格づくりの工夫が詰まっているのです。