【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は29日、国会(定数120)の総選挙で、アラブ系政党が票の買収を行ったと主張した。与党陣営は過半数割れが確実で、反ネタニヤフ勢力の協力を妨害する狙いがあるとみられる。
イスラエルメディアによると、与党陣営は53議席、ユダヤ系反ネタニヤフ勢力は48議席を獲得する見込み。アラブ系2党は19議席となる。
イスラエルメディアは29日、選管トップが国内治安機関シャバク(シンベト)に宛てた28日付の書簡で、外国からの資金提供や票の買収について調査するよう指示したと報じた。ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)で、アラブ系政党の不正で「選挙が盗まれた」と主張。アラブ系政党とは協力してはいけないと強調した。
ただ、選管は声明で「選挙の公平さが組織的に損なわれたとする主張には根拠がない」と反論。シャバクも「民主的かつ合法的に投票した集団全体」を中傷すべきではないと訴えた。