大阪で新たなスマートICが事業許可。60年近く「不完全」な状態のICが補完されます。
西名阪道「柏原スマートIC」新規事業化 「柏原IC」とは違う!
国土交通省は2026年10月23日、高速道路会社に新たなスマートICの事業許可を出しました。その一つが、大阪府にできる「柏原スマートIC」です。府内で初めてのスマートICとなります。
同スマートICは西名阪道の藤井寺IC~柏原IC間にできます。奈良方面のみの「本線直結型」で整備され、24時間、全車利用が可能なものとして想定されています。
予定地には柏原・羽曳野中小企業団地をはじめ、多くの工業団地が立地しており、産業面の振興が期待されています。なお、大阪方面(上り)の出口ランプ、奈良方面(下り)の入口ランプで位置が異なり、前者は大阪府柏原市、後者は羽曳野市に所在します。
このスマートICは、柏原市内の国道25号や国道165号で発生している慢性的な渋滞を緩和する可能性も秘めています。
西名阪道の柏原ICは、1969年の開設以来、大阪方面のみの「ハーフIC」です。このため、奈良方面へ向かう場合は近鉄大阪線沿いの国道165号や、JR大和路線沿いの国道25号で府県境の峠を越えて、香芝IC(奈良県香芝市)まで回り込まなければなりません。奈良方面の出入口という点でいうと、藤井寺ICから香芝ICまで9.5km離れています。
しかも、その峠越え区間はいずれも事前通行規制区間に指定されているうえ、迂回路も無いに等しい状況です。2013年以降に7回の通行止めが発生し、柏原市内の交通がマヒしているといいます。ふだんでも、国道25号に165号が合流する近鉄河内国分駅付近などは、それ以北の25号が2車線のため慢性的に渋滞しています。
奈良方面へ行けない不完全な柏原ICを補完するのが、柏原スマートICというわけです。しかも、国道25号、165号とは離れた位置にできるため、交通が分散する可能性もあります。