マンチェスター・ユナイテッドを率いるマイケル・キャリック監督が、自身の進退において重要と見られるボーンマス戦に向けてエモーショナルな会見を行った。イギリスメディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。
暫定体制での好成績により、“正指揮官”に昇格したキャリック監督だったが、今シーズンは厳しい船出に。プレミアリーグで開幕7試合でわずか1勝にとどまる中、現地時間21日のチャンピオンズリーグ(CL)ではコモに1-4で惨敗し、11年ぶりの公式戦7試合未勝利に。試合後には主将のポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスから戦術批判が飛び出す事態となっている。
この成績不振を受け、後任人事に関する報道が盛んになされているなか、23日に公式会見に出席した元イングランド代表MFは、通常の質疑応答形式ではなく、自ら話を切り出す形で5分36秒に渡るエモーショナルなスピーチを実施。
過去の名選手やサー・アレックス・ファーガソン氏ら具体的な名前も挙げながら、ここからの巻き返しを誓った。
「最近、我々が苦しい時期を過ごしているのは明らかだ」
「水曜日の夜(コモ戦)は最悪だった。あのようなプレーをする姿を見るのは非常に辛く、到底受け入れられるものではなかった」
「私の責任は、このフットボールクラブとサポーターを代表するチームをピッチに送り出すことだ。サポーターが誇りに思えるようなアイデンティティを、我々は示さなければならない。しかし、最近の我々はそこから逸脱してしまっている。全員がその事実を認識することが重要だ」
「このクラブの基盤と価値観は、長年にわたって築き上げられてきたものであり、私はそのすべてを深く理解している」
「このクラブには、非常に根深い『回復力』が備わっている。私自身、それを目の当たりにし、肌で感じてきた。クラブの歴史において重要な役割を果たしてきた人々と、個人的に親しい関係にある者もいる」
「このクラブに、特権意識などあってはならない。クラブの根底にあるのは、謙虚さ、謙遜の心、そして懸命な努力だ。それを決して失ってはならないし、私が失わせるつもりもない」
その後、前述の戦術批判によって多くの識者やファン・サポーターの不興を買ったブルーノ・フェルナンデスに対して、スタメンから外す可能性などについて問われた指揮官は「私にとって最も重要なのは、チームであり、スカッドであり、そしてチーム内のダイナミクスだ。すべてはこのフットボールクラブのためだ。私は常に、このフットボールクラブにとって最善のことを行う」と明言は避けたものの、現在の状況を考えれば、キャプテンのスタメン外しを決断することを示唆している。