ゴジラ襲来体験、フィジカルAIも=近未来技術、一堂に―シーテック開幕

飛行機飛べば需要増 MROとは?

 デジタル技術の国際展示会「シーテック2026」が13日、千葉市の幕張メッセで開幕した。人工知能(AI)で状況を判断し、自律的に動く「フィジカルAI」ロボットや、怪獣ゴジラ襲来を想定した避難誘導シミュレーションなど、AIを駆使した最新技術が集結、近未来を体験できる。国内外821の企業・団体が参加、16日までの会期中11万人超の来場を見込む。
 AIに「カレーが食べたい」と言えば、ジャガイモやトマトをピッキング―。安川電機が展示したのは、「未来の八百屋さん」をイメージしたフィジカルAIのロボットだ。米アマゾン・ウェブ・サービスと共同開発。料理名から材料を判断し、カメラで認識した野菜をつかみ取る技術は、「製造業でのピッキング作業などに活用できる」(担当者)という。
 フィジカルAIは、日本で培われてきたものづくりのノウハウが生かせる分野として期待も大きい。三菱電機は、カメラを搭載したロボットアームで、熟練作業者に頼ってきた微細な「ねじ締め」作業を再現した。
 ゴジラが登場したのは、富士通の防災シミュレーションシステム。現実世界の人の行動や都市の状況を仮想空間に投影する「デジタルツイン」技術を使い、ゴジラ襲来や自然災害に対し、どのような経路や施策を選べば円滑な避難が可能かをシミュレーションできる。
 太陽誘電は、人間の尿の臭いをセンサーで測定した上でAIで解析し、がんの早期発見につなげる技術を開発。担当者は「2030年までには事業化の水準に持っていきたい」と意気込む。TDKは視力に関係なく鮮明な映像を見られるスマートグラス(眼鏡型端末)を展示した。
 企業への不正アクセスが急増する中、NECは被害を最小限に抑えるための対応策を紹介するブースを設けた。