フランスのシトロエンが、2026年の「パリモーターショー」で電気自動車「2CVコンセプト」を初公開しました。往年のベーシックカー「シトロエン2CV」が久々に復活します。
「単なるリメイクではない」と強調
フランスのシトロエンは現地時間の2026年10月11日、この日開幕した今年の「パリモーターショー」において、電気自動車「2CVコンセプト」を初公開しました。同国を代表する往年のベーシックカー「シトロエン2CV」が久々に復活します。
シトロエン2CVは1930年代に開発がスタート、第二次世界大戦後の1948年にデビューしました。当時のフランス農村部に暮らす人々を主なターゲットに据え、簡潔でシンプルな内外装・メカニズムを持ちつつ、高い走破性能や経済性を両立した小型大衆車でした。
ちなみに車名は「2馬力」という意味ですが、これは「課税馬力」と呼ばれる当時のフランスの課税区分から取られたもの。実際には最初期のモデルでも9馬力ほどの出力がありました。
2CVは発表当初、その斬新かつユニークなスタイリングから「醜いアヒルの子」などとも揶揄されましたが、次第にその優れた設計や価格の安さで人気となり、フランスの“国民車”として大ヒット。1988年にフランス本国で、1990年にポルトガルの工場で生産を終了するまで、約40年で386万台以上が販売されました。
また、2CVはフランス文化を象徴するクルマとして、今なお世界中で高い人気を誇っています。日本では、映画監督の宮崎駿さんが長年愛用していたことでも有名です。
シトロエンは、今回お披露目された2CVコンセプトについて、初代の持ち味だった価格の安さや軽量な設計、実用性や汎用性の高さ、そして独特の個性といった価値観を再解釈し、現代的にアップデートしたと強調しています。
2CVコンセプトは、全長が初代の3780mmよりも短い3760mmとコンパクトにまとめられ、内外観のデザインには初代をオマージュしたモチーフが随所に散りばめられました。
フロントマスクには特徴的な独立型ヘッドライトのほか、波型プレスのボンネットや金属仕上げ調のバンパーを装着。ルーフは初代と同様のキャンバストップとなっています。またインテリアにも、1本スポークのハンドルやハンモック風の前後ベンチシートなど、初代2CVの個性的な意匠が引き継がれています。
シトロエンは本モデルの市販版を「今後2年以内に発表する予定」としており、登場時期は初代の誕生80周年に当たる2028年ごろと見込まれます。なお、価格は約1万5000ユーロ(現在のレートで約265万円)を目指す計画です。