【カイロ時事】アラブ首長国連邦(UAE)からイスラエルに向かっていた旅客機で機長が副操縦士に刺され、機体がサウジアラビアに緊急着陸した事件で、事態収拾のため操縦室に突入した乗客らに称賛が集まっている。イスラエルのネタニヤフ首相は1日、帰国したイスラエル人乗客らを出迎え、「英雄的な行動」をたたえた。
イスラエル政府などによると、機長が刺された直後に乗客数人が操縦室に入り、オマーン国籍の副操縦士をヘッドホンのケーブルで拘束して制圧した。乗客の証言では、副操縦士は「私を殺せ」と叫んでいた。
操縦室に入った配管工の男性は、航空機事故を扱ったテレビのドキュメンタリー番組を参考に、機体を安定させるため「操縦桿(かん)を引いた」と語った。その後、乗り合わせていた非番のパイロットに操縦を引き継いだという。ネタニヤフ氏は「惨事を防ぎ、多くの命を救った」と称賛。ヘルツォグ大統領は、貢献が大きかった乗客5人に「市民英雄勲章」を授与することを決めた。
インド人機長も、顔などを刺されながら操縦室の扉を解錠。ネタニヤフ氏は声明で、機長の「並外れた勇敢さ」に敬意を表した。