「東九州道」全線開通は茨の道か? 長大ローカル線に並行の約41km 延伸進むも「地質がヤバい」 全部できたら436km

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東九州道で未開通となっている宮崎~鹿児島県境区間の進捗が明らかになりました。特に県境区間は大きな課題が横たわっています。

東九州道の延伸準備が進行中! だが「ヤバい地質」が

 九州の東海岸を縦貫する東九州道のうち、未開通となっている宮崎~鹿児島県境部40.7kmについて建設が進められています。2026年10月からは、鹿児島側からの終点となっている鹿児島県志布志市で延伸の準備として、志布志市内で交差する主要県道を一部通行止めにし、迂回路の供用が始まるなど、具体的な交通規制も始まります。

 東九州道は現在、宮崎県南部の日南東郷IC(日南市)から、鹿児島県志布志市の志布志ICまでのあいだ約40.7kmが未開通です。

 国道220号およびJR日南線に並行するこの区間は、東から「日南・志布志道路(日南区間)」「油津・夏井道路(油津区間)」「南郷奈留道路」「油津・夏井道路(串間・夏井区間)」「日南・志布志道路(志布志区間)」と3つの事業名で5区間に分けて進められています。

 2026年9月に九州地方整備局で行われた事業再評価資料によると、2026年3月末時点の事業進捗率、用地進捗率は次の通り。

・日南・志布志道路:約65%、約98%
・油津・夏井道路:約16%、約50%
・南郷奈留道路:約1%、0%

 県境をまたぐ南郷奈留道路は2024年度に事業化された区間ですが、ここは脆弱な地質のため、慎重に調査設計を進めているといいます。

 南郷奈留道路の約7割は、「日南層群」を通過するといいます。この地層は法面崩壊や地滑りが起こりやすく、既存開通部でこの地層を通過しているトンネルでは、施工中に地滑り活動による変状が発生しました。

 そこで、南郷奈留道路においては着工前の重点課題として、トンネルだけでなく切土区間でも地質変状を把握したうえで、道路構造について慎重な検討が必要だといいます。地質調査などを進めつつ、2027年度以降に道路の設計や用地買収に着手するそうです。

 なお、東九州道は福岡県北九州市から鹿児島市まで、全てつながると約436kmの高速道路になります。