いわきFCは9日、田村雄三監督より辞任の申し出を受け、双方合意のもと9月7日付で契約を解除したことを発表した。
また、後任としてスポーツディビジョンダイレクターの田坂和昭氏が監督に就任することも発表。なお、田坂監督は8日よりトレーニングの指揮を執っていることが明らかになっている。
現在43歳の田村監督は、現役時代に湘南ベルマーレでプレー。2010シーズン限りで引退した後は古巣の湘南で強化部スタッフやユースコーチ、テクニカルディレクターを歴任し、2016年にいわきの強化・スカウト本部長に就任した。2017年から2021年にかけては指揮官としていわきを福島県1部リーグや東北2部南リーグ、東北1部リーグ、JFL優勝に導いた後、2022年からはスポーツディレクターやゼネラルマネージャーを務めていた。
そして、2023年6月から再びいわきの監督に就任し、昨年12月には契約が更新されていたなか、2026/27明治安田J2リーグは白星スタートを飾った一方、その後は4連敗を喫して、現在は17位タイに沈んでいた。
辞任した田村監督はクラブ公式サイトで「大変お世話になりました。そして、ありがとうございました。これからも、クラブへのご声援をよろしくお願いします」とコメントを発表した。
また、2015年にクラブ創業メンバーとしていわきの強化部に就任し、約11年半にわたりクラブの発展に尽力した田村監督との契約解除が決まったことを受け、代表取締役を務める大倉智氏は以下のようにコメントしている。
「前節の徳島ヴォルティス戦後、田村監督から辞任の申し出がありました。 クラブの創業メンバーとして、誰よりもクラブを愛し、誰よりもクラブの未来を危惧し、誰よりもこの地域に感謝をしている雄三の想いを重く受け止めました。雄三が監督としてこれまでクラブに与えた功績は計り知れず、愛情が注がれた多くの選手たちはサッカー人生を豊かにしていきました。今後のことはまだ決まっていませんが、二人でゆっくり話していきます」
「時とともに、クラブを取り巻く環境、人の気持ちは変わっていきます。勝利が最大の成果であるプロスポーツ興行だからこそ、変わらぬことを大事にしていきたいと思っています。最後になりますが、この状況で監督を引き受けてくれた田坂のクラブへの情熱とエネルギーに感謝しかありません。少しだけバタバタしますが、これまでと変わらぬ声援でチームを後押しして頂けることを切に願っております。引き続き、よろしくお願いいたします」
そして、新監督に就任した現在55歳の田坂監督は、これまで大分トリニータや清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、栃木SC、ギラヴァンツ北九州、上武大学などで監督を歴任。2026年からいわきでスポーツディビジョンダイレクターを務めていた。
監督就任に際し、田坂監督は以下のようにコメントしている。
「このたび、いわきFCのトップチーム監督に就任することとなりました。田坂和昭です。シーズン途中のこのタイミングでチームを任せていただくことに、大きな責任と覚悟を感じています。これまでクラブの中で選手、スタッフとともに仕事をしてきたからこそ、今のチームが置かれている状況も、選手たちが持っている力も理解しています」
「今、私たちに必要なのは、原点に立ち返ることだと思っています。いわきFCが大切にしてきた『魂の息吹くフットボール』その言葉に込められている、最後まで走り、戦い、相手に立ち向かう姿勢を、もう一度チーム全員で取り戻したいと思っています。
「勝つために走る。一つのボール、一つの局面にこだわる。仲間のために戦う。そして、どんな状況でも最後まで諦めない。そうした一つひとつの積み重ねが、いわきFCの強さだと考えています。日々のトレーニングから基準を上げ、選手同士が競争し、チームとして同じ方向を向く。その中で、ピッチに立つ11人だけではなく、チーム全員が責任を持って戦う集団をつくっていきたいと思います」
「もちろん、簡単な道のりではありません。しかし、こういう状況だからこそ、選手、スタッフ、クラブに関わるすべての人が一つになり、前を向いて進むことが大切だと思っています。そして、いわきFCには、苦しい時にこそ背中を押してくれるサポーターの皆さんがいます」
「皆さんの声援を力に変え、私たちもピッチで覚悟を示したいと思います。そのために、選手、スタッフとともに全力で戦います。ここから、いわきFCを前に進めていきましょう。引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします」