イタリアサッカー界のレジェンドであるファビオ・カペッロ氏が、今季のスクデット争いの有力なタイトルコンテンダーとして古巣ローマを推している。
昨季はクリスティアン・キヴ監督1年目のインテルがセリエA、コッパ・イタリアのシーズン2冠に輝いた。新シーズンもスクデット争いの本命はインテルであることは間違いないが、今季セリエAでそのインテルとともに開幕3連勝を達成したローマもその対抗馬として評価が高い。
今回、イタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』でジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督率いるローマがスクデットを狙えるかと意見を求められた名将は、その可能性が十分にあると自身の見解を示している。
これまで指揮官として通算5回のセリエA制覇の実績を持つカペッロ氏は、2-1で劇的な逆転勝利を収めた直近のアタランタ戦を例に、古巣が有力なタイトルコンテンダーの資格を有していると語る。
「ローマはマンツーマンで激しく戦い、何よりも全員が互いに助け合うという能動的なスタイルを持っている」
「ファイナルサードに、狭いスペースでも連携できる質の高い選手が4、5人いれば、遅かれ早かれ何かが起こるものだ。そしてアタランタ戦では、ついに決勝ゴールが生まれた」
「ガスペリーニは各ポジションに2人の主力級選手を求めていたが、それは正解だった。土曜日のオリンピコでの試合、特に後半の交代選手による結果を見ればそれは明らかだ」
「彼らは皆、自分たちに競争力があることを理解しているため、同じ勝利への意欲を持ってプレーしている。これまでのところ、途中出場したローマの選手の中に、ベンチスタートであることに不満や不服を抱いているような態度を見せた者は一人もいない」
ガスペリーニ監督の志向するスタイルは大きく異なるものの、ローマが最後にスクデットを獲得した2000-01シーズンにチームを指揮したカペッロ氏との共通点を指摘する声もある。
「勝利には選手が必要だということは、常に確信している」とタイトルを争うためのスカッド構築に妥協を許さない姿勢に自身との共通点を認めるカペッロ氏。
さらに、「ローマでは熱狂と落胆の間を容易に行き来してしまうのも事実だ。常にバランスや、ある程度の落ち着きが必要とされる。もしかすると、誰かがガスペリーニと私の中にそうした資質を見出しているのかもしれない」と、率いるのが決して容易ではない特殊なローマの環境で落ち着いて仕事を進めている部分にもシンパシーを感じているようだ。
ここから久々のチャンピオンズリーグの戦いと並行する中で、消耗激しいスタイルと選手層の薄さは懸念材料とはなるが、カペッロ時代以来となるローマのスクデット制覇はなるか。