マトホールディングスとJALグループは、2024年4月から運航してきた国内線貨物専用機の運航を完了すると発表しました。今後は旅客便の貨物スペースなどを活用し、輸送を最適化します。
「2024年問題」対策だったが…
2026年9月3日、ヤマトホールディングスとJALグループは、2024年4月から共同で運航してきた国内線貨物専用機(フレイター)の運航を完了すると発表しました。2社が早すぎる撤退を決定した理由はなんだったのでしょうか。
「ヤマトの貨物機」は、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルを使用。尾翼には「クロネコ」のロゴが大きくあしらわれ、胴体はグレーをベースに、前方に大きくヤマトホールディングスのロゴマークが描かれています。運航はJALグループのLCC(格安航空会社)、スプリング・ジャパンが行っていました。
この貨物機は、物流の“2024年問題”などに伴うトラック輸送力の低下に対応し、安定的な輸送力を確保する目的で成田・羽田を拠点に新千歳、北九州、那覇などに就航しています。
しかし、円安や燃油高の影響で航空輸送コストが上昇し、トラック輸送との価格差が想定に反して拡大したことが背景にあるとしています。
2社によると、運航継続に向けて費用効率化や路線の見直しに注力したものの、ヤマトグループとJALグループ(日本航空、スプリング・ジャパン)は、現在の環境下では旅客便の貨物スペース(ベリー)などを活用することが最適であると判断したとのことです。
現行の貨物専用機の運航は2027年6月までを目途としており、今後は旅客便ネットワークを活用して安定的かつ持続的な輸送サービスを提供するとしています。