ロシアのプーチン大統領は1日、中央アジア・キルギスの首都ビシケクでイランのペゼシュキアン大統領と会談し、「ロシアはイラン国民と連帯している」と述べ、米軍の攻撃で「困難な状況」に直面するイランへの支援を継続する意向を示した。タス通信が報じた。会談は上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて行われた。
イランに対しては、戦闘終結交渉が進まないことにいら立つ米国が経済制裁を強化しているが、プーチン氏は「イラン支援に努め、必要な物資を供与している」と述べた。ペゼシュキアン氏はロシアの支援への謝意を表明した。
両首脳の対面会談は米国が2月にイラン攻撃を開始して以来初めて。ロシアとイランは友好国で、これまでプーチン氏はペゼシュキアン氏との電話会談で即時停戦に支持を表明してきた。ロシアは侵攻を続けるウクライナでイラン製ドローンなどを使用している。
AFP通信によると、ペゼシュキアン氏は8月31日、SCO首脳会議に参加したインドのモディ首相と会談し、「(中東での)戦争継続はわれわれの利益にも地域の利益にもならない」と述べた。また、ペゼシュキアン氏はSNSで、中国の習近平国家主席と短時間会話を交わしたことを明らかにした。
SCO首脳会議は2日間の日程を終え、1日に閉幕。会議を総括して採択した「ビシケク宣言」ではイランの主権と領土一体性への支持が確認された。米イスラエルの軍事作戦で殺害されたイラン前最高指導者アリ・ハメネイ師らに心から哀悼の意を表するとも記された。一方、ウクライナに関する言及はなかったという。
〔写真説明〕ロシアのプーチン大統領(写真左、EPA時事)とイランのペゼシュキアン大統領(AFP時事)