【推し俳優で巡る名作3選】Hey! Say! JUMP山田涼介、役を生きる“豊かな表現力” 難役も自在に操る振り幅

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現在放送中の読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ「一次元の挿し木」(毎週日曜よる10時30分~)で主演を務めるほか、NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~)で初の大河出演も果たすなど、2026年も破竹の勢いで飛躍を続けるHey! Say! JUMPの山田涼介。トップアイドルとしての華やかなオーラを放つ一方、スクリーンや画面でみせるのはキャラクターの機微を丁寧に掬い取る確かな表現力だ。本記事では、そんな山田の名作映画・ドラマを3つ紹介する。

◆「暗殺教室」(2015年~2016年)

松井優征氏の大ヒットコミックを羽住英一郎監督が実写化したエンターテインメント大作。地球破壊を宣言する謎の超生物“殺せんせー”(二宮和也)と、彼を暗殺するよう命じられた椚ヶ丘中学の落ちこぼれクラス・3年E組の生徒たちの絆を描く。山田は主人公の潮田渚を演じ、菅田将暉、山本舞香ら同世代のキャスト陣とともに物語を牽引した。

本作で光るのは、山田が纏う柔らかな空気感と、その奥に潜む二面性の表現だ。普段は控えめな渚が、暗殺のスイッチが入った瞬間に見せる鮮やかなギャップ。見事なアクションに加えて、心優しい少年が抱える葛藤を丁寧に演じきり、彼の俳優としてのポテンシャルを世に知らしめた一作である。

◆「サイレントラブ」(2024年)

「ミッドナイトスワン」(2020年)の内田英治監督によるオリジナル脚本で描く、静かなラブストーリー。ある出来事をきっかけに声を発することをやめた青年・蒼(山田)と、不慮の事故で視力を失い夢が途絶えかけている音大生・美夏(浜辺美波)が紡ぐ切ない恋模様を描く。

華やかなパブリックイメージを封印し、言葉を持たない不器用な青年という難役に挑んだ山田の芝居が印象深い。セリフという武器を削ぎ落とされた状態で、彼が魅せるのは“視線の雄弁さ”である。言葉以上に深い愛情を物語るその繊細な佇まいは、役者・山田涼介の確かな実力を証明している。

◆「キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木」(2020年)

横関大氏の小説を原作にした、TBS系連続ドラマ初主演作。山田演じる人情派で生真面目なキャリア刑事・神崎隆一が、直感派で破天荒な先輩刑事・黒木賢司(田中圭)と超凸凹バディを組み、池袋で巻き起こる凶悪事件に挑む痛快刑事ミステリー。実は異母兄弟という秘密を抱える2人の、丁々発止な掛け合いが大きな見どころだ。

本作では、山田の持つ真っ直ぐなポジティブさと、愛嬌のあるコミカルな芝居が遺憾なく発揮されている。困っている人を放っておけない正義感と、どこか抜けている親しみやすいキャラクター像を見事に立体化。豊かな表情で笑いを誘ったかと思えば、シリアスな局面で見せる声色と眼差しで、視聴者の胸を熱くさせる。田中との息の合ったコンビネーションも心地よく、彼の振り幅の広い演技を堪能できるだろう。

作品ごとに柔軟に役柄を生きる山田。アイドルとしての輝きと、地に足のついた説得力のある芝居を両立させる彼が、これから先どのような新しい顔を見せてくれるのか。さらなる活躍に期待が高まる。