【ワシントン時事】「私にとって大切なのはあなただけ」。トランプ米大統領の側近としてホワイトハウスで勤務するナタリー・ハープ氏(35)がトランプ氏に宛てた手紙の全文を、米ニュースサイト「デーリー・ビースト」が21日報じた。2人の関係を巡っては、野党民主党の議員がその近さをやゆしたことを機に、物議を醸している。
手紙は2023年に書かれた2通で、ハープ氏はトランプ氏を「人生における私の守護者」「あなたを失望させたくない」などとも記している。米メディアによると、ハープ氏は保守系テレビ番組の司会者を経て、22年からトランプ氏の秘書を務める。現在は同氏が好みそうな記事などを頻繁に印刷して手渡すことから「人間プリンター」との異名を持つ。トランプ氏のSNS投稿を手伝い、代わりに投稿することもあるという。
ハープ氏への注目が高まったのは、トランプ氏が7月に訪問先のトルコから帰国する際の出来事だ。イランによる暗殺の脅威に対応するため、トランプ氏はひそかにハープ氏ら一部側近と大統領専用機から軍用機に乗り換えた。一方で、ルビオ国務長官やベセント財務長官らは「おとり」となった専用機に残った。
これに関し、次期大統領選の民主党候補に名が挙がるオソフ上院議員は、中間選挙に向けた集会で「トランプ氏はナタリーと旅行したがっている」と述べ、2人の関係の近さを皮肉った。ホワイトハウスは「ハープ氏はチームで特に忠実で勤勉な職員の一人だ」と擁護するが、ハープ氏の兄はCNNテレビに出演し「(妹は)不健全なほど執着している」と疑問を呈した。
〔写真説明〕トランプ米大統領の側近、ナタリー・ハープ氏=7月29日、ワシントン(AFP時事)