奥州をゆく国道4号「9.6kmのバイパス」全線開通へ整備加速! 周辺事業とも“連携プレー” 「約146億円の効果アリ」って本当?

サングラスで仕事 今後増える?

東北地方整備局が2026年度の第1回事業評価監視委員会を開催。岩手県内で進む国道4号「水沢東バイパス」の整備などについて最新の状況が共有され、事業の継続が原案通り承認されました。

「水沢東バイパス」残り区間の整備を推進

 国土交通省東北地方整備局は2026年8月5日(水)、2026年度の第1回事業評価監視委員会を開催。岩手県内で進む国道4号「水沢東バイパス」の整備などについて最新の状況が共有され、事業の継続が原案通り承認されました。

 水沢東バイパスは、JR東北本線の水沢駅(岩手県奥州市)周辺を走る、延長9.6kmの国道4号バイパスです。付近の現道は東北本線の線路と並走するように北上し、東北道の水沢ICにも接続するルートですが、バイパスは現道のさらに東側を通る計画。これまでに水沢IC側の6.9kmが暫定2車線で開通しており、現在は残る南側2.7kmの整備が進められています。

 バイパスが全線開通すれば、移動時間の“ばらつき”を示す「時間信頼性」が大きく改善される見込みです。整備前は平均所要時間が30分、渋滞などを考慮した「余裕時間」が10分だったのに対し、全線開通後は前者が25分、後者は5分まで短縮されると期待されています。また、この効果を貨幣価値に換算した場合の額は、50年間で約146億円に上るとも試算されています。

 さらに、バイパスの周辺ではほかの国道4号での道路事業も進んでいます。2024年4月には国道4号「水沢金ケ崎道路」が事業化されたほか、2025年12月には「北上拡幅」が全線4車線で開通。これらの事業と水沢東バイパスが連携することで、地域全体の交通ネットワークの強化が図られる計画です。

 その一方、水沢東バイパスのさらに北側のエリアでは、半導体を手掛けるキオクシア岩手(北上市)が新たな製造棟を稼働させるなど、産業拠点の開発も加速中。国道4号の岩手県内区間では、今後も通勤や物流などを中心に交通需要の増加が続くとみられています。