「大雨のおかげでクルマがピカピカになりました! 超ラッキー」←本当にキレイになってる? 雨は“洗車の代わり”になるか?

増える酷暑日 紫外線量も増加?

ゲリラ豪雨などの土砂降りに突然見舞われた際に、「強い雨で汚れが流され、かえってクルマがキレイになった」と感じることがありますが、このように強い雨にクルマをさらした場合、洗車の代わりになるのでしょうか。

思っていたよりボディに悪い?

 雨の日が断続的に続く時期は、ボディがホコリや砂で汚れたクルマを街中でよく見かけます。そんななか、ゲリラ豪雨などの土砂降りに突然見舞われた際に「強い雨で汚れが流され、かえってクルマがキレイになった」と感じたことのあるドライバーもいるでしょう。

 では実際、強い雨にクルマをさらせば洗車の代わりになるのでしょうか。結論から言うと、そんなことはありません。

 というのも、そもそも雨は水道水などと違い、汚れた成分を含んでいるからです。洗車用品などを手掛ける「ソフト99」は、公式サイトで「雨は地上に降り注ぐまでの間に、空気中の排気ガスやチリ、汚染物質などの汚れを含みます」と解説しています。雨は汚れを洗い流すように見えるものの、実際はかえって汚れ具合をひどくする要因となります。

 また、雨水が付いたまま放置しておくのも推奨できません。こうした雨に含まれる汚染物質が塗装に影響を与え、雨ジミの原因となるからです。だからといって、雨が上がった直後に拭き上げをやってはいけません。汚れを塗り広げるばかりか、細かいチリなどで表面を傷つけ、かえって塗装を傷めてしまいます。

 加えて、酸性雨の影響も無視できません。酸性雨はpH(水素イオン濃度指数)5.6以下の雨というのが一般的な定義ですが、環境省のデータによれば、日本で降る雨は近年でも平均がpH4.97であり、基本的には酸性雨とのこと。人体などに直接被害が出るレベルではないものの、クルマが雨を浴び続ければ、塗装は確実に傷んでいきます。

 これらを踏まえ、ソフト99は「雨上がりは早めに洗車を行う」「ワックスやコーティング施工を行う」といったメンテナンス手法を推奨しています。特に「洗車を行う際には、雨水やシャンプー成分が残らないように十分に水をかけて洗い流す」必要があると強調しています。