横浜流星、大河主演を経て「作品を背負う覚悟や責任感は人一倍強くなりました」プロデュース業への意欲も明かす【「LOST10」インタビュー前編】

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10月期のTBS系金曜ドラマ「LOST10」(毎週金曜よる10時~)で主演を務める俳優の横浜流星(よこはま・りゅうせい/29)がモデルプレスらのインタビューに応じた。大河ドラマの主演を経て初となる民放ドラマ出演への想いや、刑事役へのアプローチなどについて語ってもらった。【前編】

◆横浜流星主演「LOST10」

本作は、映画「国宝」(2025)でも横浜とタッグを組んだ脚本家の奥寺佐渡子氏に加え、「Nのために」(TBS/2014)や「最愛」(TBS/2021)など数々の名作を手掛けてきた塚原あゆ子監督と新井順子プロデューサーが集結した完全オリジナルのヒューマンサスペンス・エンタテインメント。横浜と塚原監督・新井プロデューサーのタッグは「着飾る恋には理由があって」(TBS/2021)以来5年ぶりとなり、かつての爽やかな青年役から一転、本作では北海道の登山ツアーで起きた遭難事故を追う主人公の刑事・小駒役に挑み、新たな一面を見せる。

◆横浜流星、大河ドラマ後初のGP帯ドラマ出演への想い

― 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK/2025)での主演を経て、久しぶりのGP帯ドラマ出演となります。オファーを受けた際の心境や、今作にかける思いをお聞かせください。

横浜:大河ドラマの撮影中から、このチームでどんな作品を作るかというお話はさせていただいていました。大河ドラマを経て最初に出演する作品は、すごく大事だと思っていて、当初は映画という選択肢もありましたが、自分を世に見出して育ててくださったのは民放ドラマであり、そこには強い恩義を感じています。何より、大好きなチームである新井さん、塚原さん、奥寺さんとまたご一緒できること、そして小栗(旬)さんと共演できることに胸が高鳴り、全力でこの作品に挑もうという気持ちでした。

― 最初に脚本を読まれた際、どのような印象を受けましたか?

横浜:お三方の作品はすべて拝見していて、特に「Nのために」が好きです。授賞式で新井さんとお会いした際に「『Nのために』が好きなんです。ぜひご一緒させてください」とお伝えしたことが「着飾る恋には理由があって」(TBS/2021)の出演につながり、今回またご一緒できることに強いご縁を感じます。奥寺さんが書かれる脚本は、サスペンスでありながら根底に人間愛があり、緻密な心理描写にすごく心を揺さぶられます。「業・愛・闇」といった、人間そのものを中心に描く方という印象を持っているのですが、人間そのものを描くという魅力はそのままに、より社会へ深く切り込んでいくようなスケールの大きい作品で、挑戦も感じています。だからこそ、その挑戦に自分も参加できることが非常に嬉しいです。

◆横浜流星、大河ドラマ主演を経て芽生えた責任感

― 大河ドラマで主演を務められたことで、ご自身の中で変化した部分や、今の現場に生きていることはありますか?

横浜:作品を背負う覚悟や責任感は人一倍強くなりました。ただ、僕は周囲を引っ張っていくタイプではないので、背中を見てついてきてくれたら嬉しいという思いで現場にいます。今回は小栗さんがいてくださる安心感も大きく、その存在にすごく助けられています。

― 「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で演じられた蔦屋重三郎は「江戸のメディア王」と呼ばれ、現代で言えばプロデューサーや演出家のような人物です。蔦屋を演じたことで、作品作りへの視点に変化はありましたか?

横浜:視野が広くなった気がします。いずれプロデュース業にも挑戦してみたいという気持ちも大きくなりました。ただ、役者として現場にいるときに、「自分だったらこう演出するな」と監督目線のような思考が入ってしまうと、役作りの妨げになってしまいます。そこは大事な視点ではあるものの、あくまで役者として、プレイヤーに徹することを意識しています。

◆横浜流星、刑事・小駒役へのアプローチ

― 演じる小駒という役柄について、どのように捉えてアプローチされていますか?

横浜:小駒は正義感と行動力を持つ一方で、豪胆で短絡的な一面もある非常に分かりやすい人物です。出世欲から何度も異動届を出すものの叶わず、高齢化が進む地方の警察署で1番の若手として働いています。30歳という“新人と中堅の間”で揺れる葛藤は、今年30歳を迎える自分自身の境遇とも重なる部分があります。積み重ねてきた自信や手応えがある一方で、まだまだ道半ばだというもどかしさの間にいる感覚には、すごく共感できるものがあります。警察組織という縦社会の理不尽さや、自分の正義感が前に出すぎて衝突してしまう部分など、まっすぐな人物だからこそ生まれる繊細な心の揺れを大切に演じています。今作は彼の成長物語でもあるので、視聴者の皆さんに愛され、応援していただけるような人物に作り上げていきたいです。

― 役作りとして、どのような準備をされましたか?

横浜:体重を増やす身体作りを行っています。刑事として健康的な身体に見せるため、筋トレに取り組んだり、食事量を増やしたりしているところです。昨年は別の役で48kgほどまで絞っていたため、そこから15~16kg増量して今作に挑んでいます。小栗さんはとても体格が良いので、小栗さんの姿を見ながら自分を鼓舞しています。

― 今作は北海道が舞台となりますが、楽しみにしていることはありますか?

横浜:映画「汝、星のごとく」(10月9日公開)を瀬戸内で撮影した際も感じましたが、その土地ならではの空気や匂いというのは、しっかりと映像に映りますし、芝居にも影響を与えます。塚原組はそうした背景や空気感をすごく大切にされるチームなので、実際に北海道の空気を感じながら芝居ができることが非常に楽しみです。個人的に北海道は大好きな場所なので、食や自然に癒やされながら撮影に励みたいです。

★後編では、小栗とのエピソードや、現場で感じる塚原組の魅力などを話してくれた。

(modelpress編集部)

◆横浜流星(よこはま・りゅうせい)プロフィール

1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。ドラマ「初めて恋をした日に読む話」(TBS/2019)で髪をピンク色に染めた不良高校生・由利匡平を演じて注目を集める。歴史的メガヒットを記録した映画「国宝」(2025)での演技が評価され、第49回日本アカデミー賞優秀助演男優賞、第35回日本映画批評家大賞助演男優賞を受賞した。近年の主な出演作は、「正体」(2024)、ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(NHK/2025)など。