昨シーズンのJ3王者・栃木シティが、初挑戦のJ2リーグで初陣を迎えた。2026/27明治安田J2リーグ第1節、栃木Cはアウェイでモンテディオ山形と対戦し、0-2で敗れた。
明治安田J2百年構想リーグの地域リーグラウンドでは、山形を相手にシーズンダブルを達成。好相性の山形と開幕戦で顔を合わせたが、前半35分にDFシモンズ・エイデンが退場したことも大きく響いた。アディショナルタイムを含めて約60分を10人で戦い抜き、カウンターやセットプレーからチャンスを作ったものの、最後までゴールを割ることはできず。今矢直城監督は「やはり10人になったことで、難しくしてしまった。それでも臆することなく、選手たちはゴールに向かったと思います。実際に相手GK(佐藤瑠星)のファインセーブがなければ、同点にするチャンスも何回もあった。自分たちの選手を誇りに思います」と振り返り、イレブンを称えた。
セレッソ大阪からの期限付き移籍で栃木Cに加入した注目の新戦力の一人、39歳GKキム・ジンヒョンは新天地デビューを果たした。2009年に東国大学校からC大阪へ加入して以来、17年半に渡って“桜一筋”でプレーしてきた守護神にとって、今回がキャリア初の移籍。新たな挑戦の舞台として選んだのは、クラブ史上初めてJ2を戦う栃木Cだった。C大阪では正守護神として長年ゴールマウスを守り続け、公式戦通算640試合に出場。一方、直近の1年半は出場機会が限られ、2025年のリーグ戦では9試合、今年行われた明治安田J1百年構想リーグでは3試合の出場にとどまった。プロ入り以降、C大阪と韓国代表以外のユニフォームに袖を通すのは初めてのことだ。
「栃木Cとして初めてのJ2ということで、みんなで歴史に残せるような準備をしてきましたが、残念な結果になってしまいました」。クラブ史上初のJ2開幕戦を勝利で飾れなかったことを悔やみつつ、それでもキム・ジンヒョンの視線は前を向いている。「どのユニフォームを着ていても、自分の気持ちは変わらない。栃木シティのユニフォームを着ている以上、このチームのために戦いたい」と改めて覚悟を述べた。
キム・ジンヒョンが明かす「自分の気持ち」とは、GKとしてピッチに立ち、チームの勝利に貢献することだ。「もちろん、それが一番ですし、自分の考えですけど、それができない時もあります。この1年半でそういった経験もしたので、今はこのチームのために全力を尽くしてやっていきたい」。これまでとは違う環境で迎える新たなシーズン。それでも、キム・ジンヒョンの思いは変わらない。「このチームのために」。その覚悟を胸に、今季のJ2を戦い抜く。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
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