富士山の人気「道の駅」何も変わった様子はなかったが…実は背景で「訴訟合戦」一体何が?

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「富士山に一番近い道の駅」を標榜し、売店やレストランのほか足湯なども楽しめる施設が道の駅「すばしり」です。しかしその運営を巡って、自治体と管理者の対立が起こっています。現地はどんな状況なのでしょうか。

前管理者が「暫定で」運営を続行中

 その運営をめぐって、自治体と管理者の対立が激化している「道の駅」があります。現地はどのような状況なのでしょうか。

 トラブルが起こっているのは静岡県小山町にある道の駅「すばしり」です。新東名の新御殿場ICから直結している国道138号バイパスと、中央道に抜ける有料道路である東富士五湖道路の“接続点”に位置します。

 観光においても、高規格道路を利用した都市間移動においても立ち寄れるのでロケーションとしてはバツグン。「富士山に一番近い道の駅」(公式サイトより)とされており、売店やレストラン施設のほか、無料で足湯も楽しめる施設です。

 2026年8月初めに道の駅「すばしり」を訪れてみると、売店やレストラン、足湯といった各所は一見して通常通りに営業されていました。

 しかし、この状態をめぐって施設を所有・管理する小山町と、運営業務を担っていた前指定管理者の観光開発(静岡県)の対立が続いています。

 観光開発は2026年8月現在、本年度からの施設の明け渡しを拒否して、暫定的に営業を継続している、という状態だそうです。

 観光開発は2026年3月31日までの指定管理者として、実際の運営業務を担当していました。また、同社は施設の価値向上を図るため、町の承認のもと自社費用での設備投資や修繕も行ってきたといいます。

 一方、町は2026年4月からの次期指定管理者として、名鉄ミライート(愛知県)を選定しました。これに際し、両者は施設の原状回復工事などを巡って対立。観光開発は「道の駅としての機能を維持し、地域経済への影響を最小限」にするためとして、4月以降も施設の運営を続けています。

 そのためか、実際の売店の品ぞろえはやや寂しい印象を受けました。また、今回の問題に伴う処置かは断定できないものの、1階には一般客が立ち入れないよう仕切られた場所があり、使用していない食品用ショーケースや陳列棚などが集められているのも確認できました。

 今回の問題を巡り、小山町は4月に施設の明け渡しのほか、未納分の施設使用料の未払いを求めて観光開発を提訴しましたが、7月には観光開発も町に対して反訴を行ったと発表しています。本格的な夏の観光シーズンが到来したなか、今後も双方の動向が注目されます。