【サンパウロ時事】ブラジルのルラ大統領(80)は2日、10月に実施される大統領選への出馬を正式に表明した。当選すれば通算4期目。サンパウロで開かれた左派与党・労働者党の党大会で公認候補に決まり「わたしたちは多くを成し遂げてきたが、もっとできることがある」と支持者に呼び掛けた。
既にジャイル・ボルソナロ前大統領の長男フラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が出馬表明しており、最大の対立候補となる見通し。大統領選は2回連続で左派のルラ氏と、右派のボルソナロ家が対決する構図となる。
中南米諸国では最近、治安悪化などを背景に左派から右派への政権交代が相次いでおり、地域大国ブラジルでの動向が注目されている。フラビオ氏は父親と同様、トランプ米大統領と近い関係にあることで知られる。ルラ氏はトランプ氏の存在も意識した選挙戦を強いられそうだ。
ルラ氏は演説で、貧困対策や教育への投資を進めると主張。また、今年1月の米国によるベネズエラ攻撃を念頭に「誰もこの国に侵入することがないよう備えておきたい。欧州各国や日本も防衛への投資を増やしている」と述べ、国防強化の必要性を訴えた。
大統領選に関する複数の世論調査で、ルラ氏は首位を維持している。ただ、有権者の間には高齢への懸念や経済政策への不満も根強い。