ワールドカップ決勝は「あえて見なかった」 菅原由勢の複雑な胸中

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 ビジネス&コーチング英語教育を手掛ける『TORAIZ』は21日、日本代表DF菅原由勢をゲストに招き、サッカー教室を開催した。

 小学生を対象にした教室では、英語で積極的にコミュニケーションしようがテーマ。菅原は英語で、「左右両足で蹴ってみよう」「どんどん発言しよう!」と子どもたちにうながしながら、全員との1対1や試合形式で交流を図った。

 ピッチ上でのコミュニケーション後には質疑応答コーナーも。「サッカー選手じゃなかったら、何をしていたと思いますか?」と問いを受けると、子どもたちに予想してもらった菅原。すると、「ニート」「お笑い芸人」「カメラマン」「パン屋」「プロレスラー」などが続々と戻ってくる。正解は「お寿司屋さんの大将です。お寿司が好きだから。かっぱ寿司とかスシローとか好きだから」と回答すると、子どもたちからは驚きの声も挙がった。

 英語での質問では、「どうやったらいいクロスが上げられるか」「僕も右サイドでプレーしています。菅原選手のクロスは素晴らしいです。クロスを上げるときのポイントやコツを教えてください」といった専門的な問いも投げかけられ、菅原も英語で「ペナルティーエリア内の状況をしっかりと確認して、どこにスペースがあるか。それがすごく重要。高い、低い、カーブをかけるのかを判断しないといけません。あとはボールを受ける前に対面する相手選手がどう守備をしにきているか。そこから突破するか、ワンタッチでクロスを上げるかも判断しないといけません」と誠実に回答した。

 その後、参加者全員とサイン会も実施した菅原にサプライズも。菅原が先発した2025年3月のFIFAワールドカップ2026予選のサウジアラビア戦で、エスコートキッズとして菅原とともに入場した子どもが今回の教室にも参加していた。菅原はメディアとの取材前にその子とともに登場し、即席インタビューを実施。「またエスコートキッズをするなら誰としたいですか?」と振ると「菅原選手です!」と元気な答えをもらい、「大好き」と菅原から大きな抱擁も送られた。

 菅原は子どもたちとの交流に「元気をもらった」とし、「現役の選手と触れ合う機会はそんなに多くないですし、僕のプロになる前、小さいときには現役の日本代表の選手と触れ合うことはなかったので、子どもたちにとって良い機会になってくれればすごくうれしいです」と目を細めた。

 英語の重要性について実感している菅原は、現在は現地でのメディア対応も問題なく英語で対応している。「僕が今こうして英会話を通じてサッカーを教えていますけど、たぶん他の選手がやっていない新しい試みだと思います。でも、今の世界を見たら、インバウンドで外国の観光客の方も増えているし、日本で働いている方の中にも外国人の方がいるわけです。本当にグローバルな社会、世界になっていると思うので、英語は必須になっていくと思うし、英語があるか、ないかでキャリアも変わるし、世界観も変わっていくと思います。英語はもっと日本社会、生活レベルに普及していく必要があると思います」と説き、「インプットとアウトプットが大事」と、日ごろから学習する機会を作りつつ、しっかりと話したり、書いたりして定着させる機会も重要だと続けた。

 FIFAワールドカップ2026を戦い終え、いくつかのイベントに登場しつつ、オフを過ごしている菅原。20日早朝には決勝戦が行われたが、「寝ていました」という回答に。これには「もちろん見ようかなと最後まで迷ったんですが、どうしてもワールドカップの思い出というか、気持ちが自分の中であったので、起きて結果(を見る)だけにしようと思って。あえて見なかったです」と、複雑な胸中がいまだにあると明かした。

 日本代表としてはベスト32でブラジルに試合最終盤の失点で敗戦に。「あれだけ劣勢の中でも自分はクロスをしっかり上げて決定機をつくってチャンスを演出することもそうですし、最後の失点シーンでもしっかり立ち位置を取ってやらせなかったり、0で終わって延長に持ち越す、そういう詰めの甘さがまだまだあるので、しっかり改善していかないといけない部分ですし、もっと自分を辛い環境、高いレベルにあるところへ置いていければ自然に上がっていくものになると思います」と反省を踏まえて振り返った。

 新シーズンはあっという間に訪れる。昨シーズンはブレーメンへのレンタル移籍だった菅原。現状は所属元がサウサンプトンとなるが、「今、自分にできることを毎日やり続けることもそうですし、これまでワールドカップを目指して4年間、それ以上のものを費やしてきたわけですけど、毎日の積み重ねがあったから出られたと思います。今日という1日もそうですし、明日もそうですが、1日が積み重なっていくからこそ、先の景色につながっていくので、今日1日、しっかりと動けたので、明日からもしっかり動いていきたいと思います」と意欲を語っている。