コクピットも見れた! 空自次期戦闘機GCAP、屋外展示で「本気度マシマシ」に!その驚異の全貌とは

生保業界に起こるある変化とは?

日本がイギリス、イタリアと共同開発する次期戦闘機GCAPの実物大模型が、イギリスで開催中の世界最大級の航空ショーで展示されました。2024年の展示からさらに詳細になった模型は、開発の順調な進展を世界にアピールするものとなっています。

開発の進みようをアピール

 日本がイギリス、イタリアと共同開発中のGCAP(次期戦闘機)の実物大の大型模型が、2026年7月20日から共同開発国のイギリスではじまった世界最大級の航空ショー「ファンボロー航空ショー」で展示されました。大型模型は2024年のショーでも展示されていますが、今回は屋外の明るい場所でコックピット(操縦席)も付いての展示となり、パワーアップし、開発をアピールしている印象です。

 航空自衛隊のF-2戦闘機の後継機が予定されているGCAPは現在、3か国の政府系の機関として、開発プログラムを管理する国際機関GIGO(ジャイゴ)との契約の下、三菱重工業などでつくる日本航空機産業振興(JAIEC)やイギリスの防衛大手BAEシステムズ、そして、イタリアのレオナルドが出資し設立されたエッジウィングで設計などの作業が進められています。

 GCAPがどのような姿で現れるのかは、これまでも2024年7月に同じイギリスで開かれた航空ショーで実物大の大型模型が展示され、開発へ向けて進んでいることがアピールされていました。

 ただし、この時は3か国の開発メーカーの1社、BAEシステムズの屋内展示場でしたが、今回、実物大はそのままに、エッジウィングが専用に設けた同社の屋内展示場の前の陽光の下で公開されました。さらに実物大模型ではあるものの、コクピットも再現されるなど、2024年に比べてより詳細な姿が明らかになっています

胴体横にウェポンベイ

 実物大模型は、前回が機体の全体的な外形を示すのみだったのに対し、今回は濃灰色に全体が塗られた中、主翼や垂直尾翼の周囲が銀色に塗られてより航空機らしさを示していました。胴体中央部の両側には白い枠が描かれ、これはサイド・ウェポンベイ(兵器庫)を示していると思われます。アメリカのF-22ステルス戦闘機のように、このサイド・ウェポンベイは細長いことから、空対空ミサイル専用の兵器庫と推測できます。

 そして操縦席ですが、キャノピー(風防)はF-15やF-22と同じように後方に開くようになっています。操縦席前に付き、飛行高度や速度、姿勢などを表示するHUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)はF-35のように設けられていませんが、実際に装備されないのかまでは分かりません。とはいえ、総じて、屋外に展示された実物大模型は、2024年のものと比べるとディテールがはっきりしてきたことになります。

 こうした世界最大級のショーでの展示は、3か国が足並みをそろえて開発に臨み、設計が進んでいることをアピールする大きな場になります。GCAPは輸出も当初から視野に入れているため、海外顧客の獲得にも臨んでいることがより明確になります。

 さて、エッジウィングは2026年4月にGIGOと契約を結び、現在GCAPの設計作業を進めています。開発はイギリスの財政がひっ迫していることから計画の遅れが心配されていますが、7月3日にエッジウィングはGIGOと46億ポンド(約9900億円)の契約を結んだと発表しています。今回の展示により、エッジウィングが“国際デビュー”したと言っても差し支えなく、その展示場の前で実物大模型を展示したことが、開発の進展をより強くアピールする狙いがあると筆者は考えています。