長崎県が建設を進める長崎南環状線で、「(仮称)江川トンネル」が貫通しました。完成すれば、市内の主要区間の所要時間が約3分の1に短縮される見込みです。
「長崎南環状線」ヤマ場のトンネルが貫通
長崎市内で2026年6月、長崎県が建設している「長崎南環状線」の「(仮称)江川トンネル(2137m)」が貫通しました。同環状線として新設している新戸町~江川町工区の主要構造物が完成に近づいています。
長崎南環状線は、市街東郊の長崎道・長崎ICから中心市街の南側外周をまわる自動車専用道です。現在は長崎港に架かる有料の「ながさき女神大橋道路」に直結していますが、途中に新設される新戸町ICから分岐し、市南部の国道499号江川交差点に至る5.2kmの区間が建設されています。江川交差点からは長崎記念病院や三菱重工長崎造船所香焼工場、伊王島方面へと直結する線形です。
長崎南環状線が開通すると、新戸町ICから江川交差点までの所要時間は、現在の約15分から約5分へと、およそ10分短縮される見込みです。これにより、国道499号の戸町交番前や戸町トンネル南口といった主要渋滞箇所の混雑緩和が期待されています。
長崎市街は平地が極めて少なく、浦上川沿いの国道202号や499号沿いなどに路面電車やバスなどの多くの交通が集中します。市街からすぐに急峻な山岳地形となるため「坂の街」と呼ばれますが、道路ネットワークは、縦の筋を構成する中心の幹線から、山の向こうの郊外へと交通を分散する横方向の高規格な道路が建設されてきました。長崎南環状線もその一つです。
このため長崎は「トンネルの街」とも言えるほど多くの道路トンネルが作られており、観光地のオランダ坂や唐八景、稲佐山の下にもトンネルが掘られています。