メルツ独首相、10月末に初訪日へ=防衛産業、経済安保で協力格上げ

上下水道管老朽化 地震へ備えは

 【ベルリン時事】ドイツのメルツ首相が10月末に初訪日する方向で調整していることが14日、分かった。日独関係筋が明らかにした。高市早苗首相と会談し、軍事用ドローン(無人機)開発を含む防衛産業協力や中国を念頭にした経済安全保障などについて意見交換。戦略的パートナーシップの「格上げ」を目指す。
 メルツ首相はシンガポールと日本を歴訪後、10月29~31日にソウルで開催される「独ビジネス・アジア太平洋会議」に出席する予定。防衛産業を含む独企業団が同行する方針で、そのうち1社の幹部は「複数の契約を(日本側と)結ぶ見込みだ」と述べた。
 高市首相との会談では、レアアース(希土類)といった重要鉱物の中国依存を低減するサプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化、人工知能(AI)の安全性とリスクへの対応、ウクライナ・中東情勢を受けたエネルギー供給源の多様化などが議題になる見通し。欧州とインド太平洋の連携強化も改めて確認するとみられる。
 両首脳は昨年11月に南アフリカのヨハネスブルクで初会談し、その後も電話会談を重ねている。独側から3月にピストリウス国防相、5月にシュニーダー交通相やボーフェンシュルテ参院議長、6月にライナー農業・食料・地域相がそれぞれ訪日。各分野での協力を深めている。 
〔写真説明〕ドイツのメルツ首相(左)と高市早苗首相=2025年11月、ヨハネスブルク(dpa時事)