【テヘラン時事】2月末の米イスラエルの攻撃で殺害されたイラン前最高指導者アリ・ハメネイ師の一連の国葬行事が4日、首都テヘランで始まった。この日はハメネイ師のひつぎが置かれた大規模礼拝施設「モサラ」で早朝から式典が行われ、市民らが別れを告げた。
周辺は安全確保のため車両の通行が規制され、市民らは歩いて参列。暑さ対策のため、各所に水やお茶を配る拠点が設けられた。会場にはハメネイ師のひつぎと共に、一緒に死亡した小さな孫娘を含む親族のひつぎも並べられた。ハメネイ師の写真を手に訪れた人や、イラン国旗や復讐(ふくしゅう)のシンボルとされる赤い旗を振る人もおり、AFP通信によると、「米国に死を」などと叫ぶ声も聞こえた。
モサラでの式典は2日間続き、6日にはテヘランで大規模な葬列が予定されている。隣国イラクを含むイスラム教シーア派聖地での行事を終えた後、遺体は9日にハメネイ師の出身地であるイラン北東部の聖地マシャドに埋葬される。
イランメディアはテヘランだけで2000万人、全土で3500万人程度が参列し、「イラン現代史において最大規模の追悼行事」となるとの見通しを伝えている。