半年で5万件超え! ウクライナ政府が明かした「地上無人ロボット」の凄まじい最前線事情とは

フィジカルAI 政府が注目の理由

ウクライナで、物資輸送や負傷者後送、そして地雷処理まで地上無人ロボットが続々と実用化され、最前線で兵士に代わって危険な任務をこなしています。

新型ロボットが続々。今年だけで50機種

 2026年6月12日、ウクライナ国防省は今年に入ってから、すでに50機種もの地上無人ロボット(UGV)を制式化し、軍での運用を開始していることを発表しました。最前線におけるUGVの重要性が高まっていること、そして多様なUGVが開発されていることを示していると言えるでしょう。

 なかでも注目すべきUGVとしてウクライナ国防省が挙げているのが、地雷探知用ロボット「NEO-1」と、負傷者後送や最前線への補給を担う輸送ロボット「Vepr(ヴェープル)」の2機種です。いずれもウクライナ国内の防衛企業が開発したUGVです。

 NEO-1は、大きさ80cm四方、重量60kgと小型なため、ピックアップトラックなどの荷台に載せて少人数で運用できます。最大で500m、通信装置の追加で3kmまでの範囲で運用可能であり、オペレーターのリスクを最小限に抑えつつ、安全な地雷処理を支援します。

 ヴェープルは本体部が全長136cm、全幅112cmとやや大きく、最大350kgのペイロードを有し、負傷者であれば2名まで搬送できます。すでにメディバック(負傷者後送)に活用されており、能力が実戦で証明されていると、国防省は述べています。

 ウクライナ国防省の発表によれば、今年だけで5万件以上の輸送・負傷者後送任務をUGVが遂行しており、1月に7500件だったのに対して5月には1万4000件に達するなど、件数は月を追うごとに増加しているようです。

 偵察・自爆ドローン(UAV)の普及により、最前線での行動がますます危険になるなかで、UGVは人命リスクを抑える手段として、その存在感を飛躍的に高めているのです。