京阪電鉄では新型13000系電車の導入が進み、昭和生まれの車両が次々と姿を消しています。特に「京阪顔」とも呼ばれた卵型の2200系・2400系・2600系は、風前の灯火です。
数少なくなった卵型の京阪電車
京阪電鉄では、新型の13000系電車が次々と導入されて数を増やしています。2024年度から2026年度にかけて67両が導入される予定で、2026年3月末時点で26両が導入済みです。13000系の増備により、昭和生まれの車両の廃車が進んでいます。気が付けば、最後の1本となってしまった車両もあります。
京阪線の電車は数多くの種類があります。昭和生まれだと、新しい順から6000系、2600系、1000系、2400系、2200系です。6000系はリニューアルを完了して引き続き使用されていますが、2600系、2400系、2200系は廃車が進んで急速に数を減らしています。2026年6月の段階で、2400系が残り2本、2600系と2200系は残り1本(京阪の言い回しでは「1列車」)となりました。
この3形式は車体の断面が丸く、卵型の形状を採用している点が特徴です。昭和の「京阪顔」として、京阪電車を代表するデザインと言って良いでしょう。
2200系は1964(昭和39)年に登場。電動車の数を編成全体の半数程度として経済性に重きを置いて造られています。登場当時の2200系は冷房がなく、後付されています。
2200系に次いで1969(昭和44)年に登場したのが2400系です。近畿の通勤電車で本格的に冷房装置を導入した車両としても知られています。2200系が何度も編成を組み換えたのに対し、2400系は登場時から一貫して7両編成で使用されています。
1000系は1977(昭和52)年に登場した車両です。既存の車両を造り変えて冷房の搭載や走行機器の交換が行われました。京阪線では、1983(昭和58)年に電車線の電圧を600Vから1500Vに昇圧しています。この機会に、昇圧に対応できない車両の車体を流用し、走行機器を交換した車両が登場しました。その一つが1000系です。2600系、2400系、2200系の断面は卵型ですが、1000系はストレートな車体です。
2600系・2400系・2200系はどう見分ける?
1978(昭和53)年には、1000系と同じく車両の造り変えによって2600系が登場しました。2600系は造り変えの車両に加え、同等の構造の新造車両が1981(昭和56)年に登場しています。造り変えのグループは2023年までに廃車されており、現在は新造車両で30番台のグループが残っています。
京阪では、モーターの有無で台車が異なっていた時代が長く、2200系と2400系では車両によって台車の形に違いがあります。2600系は台車の流用や交換が行われたため、多いときには十数種類の台車が使用されていました。コアなファンの間では、「台車の博物館」とも呼ばれています。
先の通り、2600系、2400系、2200系の車体断面は卵型で、デザインもよく似ています。見分け方としては、2200系と2400系は前面の窓の縁が銀色ですが、2600系は黒いゴムが使われており区別ができます。
2400系は、冷房装置が小型で多いことが特徴で、さらに前面に備えた種別・行先表示器と窓が合体したデザインになっています。
2200系は、最後の1本がリバイバル塗装として昔の京阪電車の色を復刻して運転されているので、簡単に区別できます。これは、2024年に2200系デビュー60周年を記念して、2216編成を昔の塗装に戻したものです。上半分が若草色(ライト・グリーン)、下半分が青緑色(ダーク・グリーン)のツートンカラーに塗られています。
2600系、2400系、2200系が減った一方で、1000系は全6本が健在です。13000系の増備により、これらの車両の今後が注目されるところです。