「日本一デカいイオン」への道に“バス専用道”もつけます!? 壮大な「東埼玉道路BRT構想」が公表 “駅から全然遠い”が渋滞の切り札に?

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延伸工事が進む国道4号バイパス「東埼玉道路」。その広大な道路空間を活用し、バスをベースにした新たな交通システムを導入する構想が具体化しています。しかも、ただのバスではないようです。

延伸進む「東埼玉道路」に持ち上がった新構想

 埼玉県八潮市が2026年5月、「東埼玉道路沿線地域におけるBRTなど新たな交通システムの導入構想」を公表しました。整備が進む国道4号バイパス「東埼玉道路」を軸とした約18kmの壮大な交通システム構想です。

 埼玉県東部を南北に貫く新たな大動脈として整備が進む国道4号バイパス「東埼玉道路」。2025年6月には一般部が吉川市から松伏町まで3.8km延伸し、沿道にある国内最大級のショッピングモール「イオン越谷レイクタウン」などへのアクセス性が向上しました。さらに春日部市方面への延伸工事も進められており、将来は高架の自動車専用部が外環道に直結する計画です。

 この東埼玉道路の広大な空間を活用し、BRTを主軸とした新たな交通システムを導入する構想が、沿線の6市1町(春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町)で構成される「埼玉県東部地域道路交通研究会」によってまとめられました。

 ただ、途中にJR武蔵野線の越谷レイクタウン駅はあるものの、起終点は鉄道駅と接続しない想定です。起点は東埼玉道路の起点部で整備中の外環八潮PA(仮称)周辺、終点は春日部市の国道16号「庄和IC」付近とされており、東埼玉道路の整備区間と同じです。なお、庄和IC付近には「イオンモール春日部」があるため、2つの巨大イオンを結ぶという見方もできます。

八潮市の担当者によると、鉄道駅と接続するのはレイクタウンのみで、「各市町で東埼玉道路から東武線の駅や拠点などへの連絡手段を整備する」とのこと。八潮市の場合は、外環八潮PAができる北部地域から、南部地域にあたるつくばエクスプレス八潮駅までの連絡手段を整備したいといいます。

 この地域には、東京の地下鉄有楽町線をさらに北へ延ばし、千葉県野田市までつなげる構想がありますが、BRTはあくまで別モノだそう。東埼玉道路沿道の課題を解決するための構想だといいます。

 その課題はズバリ「渋滞」。今後、外環八潮PAやスマートICが整備されると、イオンレイクタウンなどへ向かうクルマがさらに増え、渋滞の悪化が懸念されています。

そこで着目されたのが「パーク&ライド」です。

「クルマを置いてってね」の拠点を結ぶ

構想では、東埼玉道路の沿道に、各市町が自家用車から公共交通へ乗り換えるパーク&ライド拠点を設け、それらをBRTでつなぐことで渋滞緩和や環境負荷の軽減、さらには災害時の緊急輸送路としての活用も目指すとしています。

また、東埼玉道路という“縦軸”から、たとえば三郷市であればコストコ、イケアなどの商業施設がひしめく新三郷地区へ、吉川市は吉川団地や市街地へ、春日部市は東武線春日部駅付近の中心市街地へと“横軸”の公共交通で結ぶことが想定されています。

 さらに、この構想の大きな特徴は、単なるBRTの導入にとどまらず、「自動運転専用道路」の整備を掲げている点です。これによって渋滞に左右されない定時運行が可能になるといいます。

 八潮市の担当者によると、研究会には東埼玉道路の整備主体である国もオブザーバーとして参加しており、今後整備される高架の専用部の下に、自動運転の専用レーンを整備することが想定されているといいます。

 今後は、構想をより具体的にすべく、行政だけの段階から、バス事業者などを入れて検討を進め、その後に実証実験ということになるだろうと担当者は話します。東埼玉道路の延伸、専用部の整備進捗とともに、BRT構想も具体化していきそうです。