日本の最東端の街、根室と、東の都・東京。それぞれの異なる魅力と生活スタイルを持つこの二つの土地で文化交流をしながら、自分にとっての自然な生き方や楽しい暮らしを一緒に探そうという企画「ふたつの東から」。
前回までは根室のVOSTOK laboを紹介させていただきましたが、今回は、東京から参加の世田谷区松陰神社商店街にあるMERCI BAKEをご紹介します。
MERCI BAKEは、田代翔太さんがフランスでの修行、参宮橋のレストラン「LIFE SON」でのパティシエを経て、2014年7月に、世田谷線松陰神社前駅前から、商店街を南に50mほどのところにオープンしました。松陰神社前という静かな駅にあり、積極的に雑誌等にも掲載してこなかったそうですが、口コミで噂が広まり、あっという間に街の外からも多くの人を集めるようになった注目のお店です。
わかりやすくて、記憶に焼き付くような味。さっき食べたのに、また明日も食べたくなる。そんな言葉よりも直感で伝わる美味しさを目指し、今は地元である松陰神社商店街を自分の大切な「ここ」として、もっと良いものを作るためにはどうしたらよいか考え続けているそうです。田代さんのつくるMERCI BAKEの焼き菓子は、確かに彼がそんな風に地に足をつけて考えて取り組んだ、日常の暮らしに当たり前に存在していて欲しい味がしました。
人気のお店で、閉店前に売り切れてしまうこともしばしばということです。お出かけの際にはお早めに!
筆者:澤口美穂。カナダへのワーキングホリデー、グアテマラ留学含め、約2年半北米、中米、南米を中心に周遊。帰国後、ヨーロッパ本社の外資系企業日本法人2社で合計20年間勤務し、アジア、ヨーロッパへ数多く出張。20代からの訪問国数は約30か国以上。平成28年、生活拠点を東京から札幌に移す。様々な国の人々と共に働いてきた経験や自分の想いを形にした新しいビジネスと人生のセカンドステージを構築中。