大井川鐡道井川線「観光鉄道化」が正式発表 区間にかかわらず「3500円」旅行商品として販売 住民向けに異色の取り組みも

商品のバーコードが二次元に?

大井川鐵道は2026年7月1日から、井川線の運行形態を観光鉄道として再構築すると発表しました。乗車には予約が必要となり、料金体系も変更されます。

乗り方がガラッと変わります!

 大井川鐵道は2026年6月2日、井川線の運行形態を7月1日より「観光鉄道」として再構築すると発表しました。

 井川線は大井川本線の終点・千頭駅からさらに北上し、井川駅までを結ぶ25.5km。日本で唯一の「アプト式」区間もある山間部の路線です。ダム建設のための資材や人員を運ぶ専用鉄道をルーツとします。

 観光鉄道化によって、列車は座席定員制(列車指定制)となり、乗車には予約が必要になります。料金は乗車区間にかかわらず、大人3500円、小児1750円の旅行商品として販売。同社は、2022年の台風被害などによる経営環境の変化を受け、持続可能な運営のためには新たな収益基盤の確立が不可欠としています。

 一方で、沿線住民の移動手段を確保するため、下り最終・上り始発の各1往復には、従来通り運賃のみで利用できる一般車両を連結します。また、沿線住民向けに観光列車も利用できる「井川線沿線住民パス」を1000円で発行するとのことです。

 ダイヤも、アプトいちしろ駅での連結作業見学時間を確保するなど、観光客向けに見直されます。予約は6月上旬ごろから専用サイトで受け付ける予定です。

 この観光鉄道化構想は4月に鳥塚 亮社長のブログで発表され、6月からの実施とされていましたが、その後の住民説明会で計画を延期するとしていました。しかし、7月からのスタートが正式発表となった形です。

 千頭-井川間の通常の大人運賃は1340円です。旅行商品としての料金は約2.6倍となります。同社は「新しく生まれ変わる井川線の旅にご期待いただくとともに、井川線の未来づくりにご理解とご協力を賜りたい」としています。